パラリンピック「コロナ対策 問題なく順調」 組織委が中間総括

東京パラリンピックは折り返しの大会7日目を迎え、大会組織委員会の武藤事務総長は前半を総括し、新型コロナの感染対策について「運営に大きな影響を与える問題もなく、順調に対応している。閉幕まで安心安全な大会運営に努めていく」と話しました。

今月24日に開幕した東京パラリンピックは30日折り返しの大会7日目を迎え、組織委員会の武藤事務総長らが前半を総括する会見を東京・江東区にあるメインプレスセンターで行いました。

武藤事務総長は、大会の最重要課題となっている新型コロナの感染対策について「感染が広がらないよう適切な措置を講じていて、運営に大きな影響を与える問題もなく、順調に対応している」とみずから評価したうえで「閉幕まで安心安全な大会運営に努めていく」と話しました。

一方で今月25日に千葉市で行われた学校連携観戦に引率した中学校の教諭2人が、新型コロナに感染したことについては、「大会との因果関係はなく、観戦以前に発熱の症状があったと聞いている。管理するのは自治体などになるが、なぜ事前にわからなかったのか大いに反省すべき点がある。感染対策の注意喚起をもう1度行いたい」と感染対策の徹底を呼びかけました。

また、会見の中で武藤事務総長は、開幕から28日までの5日間で、選手など合わせて25人が、熱中症が疑われる症状を訴えていたことを明らかにしました。

このうち1人が選手村で救急搬送されましたが、その後、手当てを受けて症状は回復したということです。