ドイツ 新首相決まる連邦議会選挙前に候補3人がテレビ討論

ドイツでメルケル首相の後任が決まる連邦議会選挙が来月行われるのを前に、主要政党の3人がテレビ討論に臨み、気候変動対策やアフガニスタン情勢などで論戦を交わしました。

ドイツでは来月26日、4年に1度の連邦議会選挙が行われ、16年間にわたって国を率いるメルケル首相が引退することから、今回の選挙で新たな首相が決まることになります。

これを前に29日、主要政党の首相候補によるテレビ討論が行われ、いずれも連立与党で、中道右派の「キリスト教民主・社会同盟」のラシェット氏と、中道左派の「社会民主党」のショルツ氏、それに、環境保護を掲げる野党「緑の党」のベアボック氏の3人が参加しました。

この中で、争点の1つとなっている気候変動対策についてベアボック氏は「気候変動の危機が切迫しているのに政治は変わっていない」と政権の対応を批判したのに対してラシェット氏は「真の構造転換を進めて二酸化炭素を削減すべきだ」と反論しました。

一方、ショルツ氏は気候変動対策が産業に与える影響を見ていく必要があるとの認識を示したうえで「キリスト教民主・社会同盟は風力や太陽光発電を増やすことを常に拒んできた」と述べ、同じ与党ながら一線を画す立場を明確にしました。

討論ではこのほか、アフガニスタン情勢や新型コロナウイルス対策などについて論戦が交わされました。

テレビ討論の直後に行われた世論調査では、ショルツ氏に軍配が上がったと答えた人が36%だったのに対して、ベアボック氏は30%、ラシェット氏は25%で、選挙では事実上、三つどもえの争いになることが予想されます。