イスラエル 3回目ワクチン接種の対象を12歳以上に拡大

イスラエル政府は新型コロナウイルスの感染者が増加する中、これまで30歳以上としてきた3回目のワクチン接種の対象を拡大し、12歳以上の人たちも含めると発表しました。ベネット首相は、重症化する患者の増加のペースが3回目の接種によって落ち着きつつあるとして、国民にさらなる接種を呼びかけています。

イスラエルでは今月1日から、高齢者を中心に3回目のワクチン接種が始まり、2回の接種を終えた人の30%以上が3回目をすませました。

そして、イスラエル政府は29日、これまで30歳以上としてきた3回目の接種の対象を拡大し、12歳以上の人たちも含めると発表しました。

イスラエルでは、感染力が強い変異ウイルス「デルタ株」の拡大に伴って、感染者や重症化する患者が増えています。

しかし、連日増加していた1日当たりの重症化する患者の数は3回目のワクチン接種が進む中、この2週間は100人前後で推移しています。

ベネット首相は29日の声明で「重症化する患者の増加のペースは落ち着きつつある」として3回目の接種による効果を強調し国民にさらなるワクチン接種を呼びかけています。