パラリンピック 身長1m20cm余 金メダリストからのメッセージ

東京パラリンピック、28日に身長1メートル20センチあまりの金メダリストが誕生しました。卓球男子シングルスの腕や足に障害のあるクラスに出場したアメリカのイアン・サイデンフェルド選手。
「自分の心に正直になって努力をしていれば、前に進むことができる」と力強いメッセージを語りました。

サイデンフェルド選手は生まれた時から身長が小さく、20歳になった現在は1メートル20センチあまり。卓球台から上半身が少し出るほどです。
今大会、コーチとしてベンチに入る父親もアメリカ代表として1992年のバルセロナ大会で金メダルを獲得したパラリンピック選手で、父親の影響で5歳の時に卓球を始めました。
サイデンフェルド選手
「(当時は)身長が卓球台より低く、頭が卓球台の下にある状態だった。最初の2年間は試合で勝てなくて、負けるとすごく泣いていた。そこから勝ちたいという思いが募っていった」
「(試合に勝つために)強いボールを打つ練習ではなく、狙った場所にいかに正確に打てるかというコントロールを重視した練習を繰り返した」
東京パラリンピック、28日のシングルスの決勝は、前回のリオデジャネイロ大会の金メダリストで、体格も大柄な選手との対戦でした。
それでもサイデンフェルド選手パワーで勝負するのではなく、正確なショットで厳しいコースをつくプレーでストレート勝ち。初めてのパラリンピック出場で金メダルを獲得し、親子2代でのパラリンピック金メダリストになりました。
サイデンフェルド選手は、みずからのプレーを通じて伝えたいメッセージを話しました。

「最初のうちは自信がなくてもいい。少しでも自分を信じる心を持とう。成功は確実に約束されているものではないが、自分の心に正直になって努力をしていれば、前に進むことができるし、成功への道も開かれていく」

来年、日本の大学に短期留学して、日本の文化などを学ぶ予定だというサイデンフェルド選手。今月31日からは団体戦にも出場します。ペアを組むのは、父親が過去にパラリンピックでともにプレーした26歳年上の46歳の選手です。

「2人がチームを組むことで驚きのプレーをすることができると思う。自分も楽しみにしているし、皆さんも楽しみにしてほしい」

サイデンフェルド選手の今後のプレーにも注目です。