見合わせ対象ワクチン “死亡との因果関係 早急調査” 厚労相

モデルナの新型コロナウイルスのワクチンの一部に異物が混入した問題で田村厚生労働大臣は、NHKの「日曜討論」で、接種見合わせの対象となったワクチンを接種した2人が死亡したことについて、因果関係などを早急に調査する考えを示しました。

この中で田村厚生労働大臣は「今回、亡くなった方が出てきたのは、異物が混入していたロットではなく、それ以外に使用を止めている残りのロットからで、因果関係はまだ分からない」と述べました。

そのうえで「原因も含め、再発防止をしていかなければならないので、調査の最中だが、分かったことは速やかに国民に情報を開示していきたい。どういう状況で亡くなったか、因果関係も含めて、専門家にしっかりと評価をしてもらいたい」と述べました。

また、来月12日が期限となっている緊急事態宣言について「新規感染者の基準を見ると、東京は1日当たり500人未満にならないと解除できないので、今の現状を考えるとかなり難しい。一方で、病床使用率が50%未満になるには、臨時の医療施設などで病床数を増やしていくことが非常に重要になってくる」と指摘しました。

さらに、子どもの感染が急増していることについて「学校で感染が起こった場合、すぐにクラス全部を行政検査の対象にして、感染者がいればすぐに療養してもらう対応も必要だ」と述べました。