東京城東病院 コロナ患者の専用病院として運用へ 来月末から

新型コロナウイルスの感染拡大で医療体制が危機的な状況になっていることを受けて、東京 江東区の東京城東病院が来月末からコロナ患者の専用病院として運用されることになりました。国と東京都が感染症法に基づいて病床確保への協力を要請したのを受けて新たに専用病院ができるのは初めてだということです。

新たにコロナ患者専用となるのは東京 江東区の東京城東病院で、現在入院している患者に転院してもらうなどして来月末から最大50床程度を確保するとしています。

この病院は政府分科会の尾身茂会長が理事長をつとめる地域医療機能推進機構の傘下の病院で、国と東京都が今月23日、都内すべての医療機関などに対し感染症法に基づいて入院患者の受け入れや病床確保のための協力を要請したのを受けてコロナ患者専用にすることを決めたということです。

地域医療機能推進機構はこれまで全国の57の病院のうち870床をコロナ患者用に確保していて、東京都内では傘下の病院で合わせておよそ240床がコロナ患者専用になるとしています。

都内ではこれまでに渋谷区の都立広尾病院など5つの医療機関が実質的にコロナ患者専用となっていましたが、東京都によりますと、今回の要請を受けてコロナ患者専用の病院としての運用が決まったのは初めてだということです。