自宅療養中に搬送要請のコロナ患者 一時受け入れ施設設置 滋賀

滋賀県は、自宅で療養中に救急搬送を要請した患者のうち救急隊がすぐに入院する必要はないと判断した患者を一時的に受け入れる臨時の医療施設「見守り観察ステーション」を県庁の敷地内に設置しました。

滋賀県では、新型コロナ患者を診療する病床のおよそ9割が埋まる一方で、自宅で療養する人が1600人余りとこの1か月で90倍に急増し、特に夜間の入院調整が難しくなっています。

このため滋賀県は自宅で療養中に症状が悪化し救急搬送を要請した患者で、救急隊がすぐに入院する必要はないと判断した患者を一時的に受け入れる臨時の医療施設「見守り観察ステーション」を28日県庁の敷地内に設置しました。

ステーションには医師や看護師などが24時間常駐し、9つの病床で酸素の投与など必要に応じた医療行為を行うとともに、患者の受け入れから半日以内に入院か自宅療養を継続するか判断していくということです。

県健康医療福祉部の角野文彦理事は「病床がひっ迫する中、本当に入院が必要な患者に病床を使ってもらうためにもステーションが活用できると考えている。診察と見守りを行い、患者の不安解消にもつなげていきたい」と話していました。