宿泊療養施設で入院待つ患者への酸素投与 体制拡充へ 千葉

千葉県は新型コロナウイルスの宿泊療養施設で、症状が悪化した患者の入院調整に時間がかかるケースが増えていることから、施設内で酸素投与を行えるよう酸素濃縮器を50台余りまで増やすことを決めました。

千葉県は千葉市と成田市にある3つのホテルを宿泊療養施設として運営していて、26日時点の療養者は合わせて302人となっています。

県によりますと、これらのホテルでは、症状が悪化して入院先が決まるまでの間、酸素投与を行う酸素濃縮器が7台使われていましたが、8月に入ってから病床がひっ迫し、入院調整に時間がかかるケースが増え、対応が追いついていないということです。
このため県は施設で入院を待つ中等症の患者に酸素投与を行うため、酸素濃縮器を50台余りまで増やして体制を拡充することを決めました。

27日時点でホテル療養者用に39台を確保して運用しているということです。

一方、千葉県は入院先が見つからない自宅療養者が酸素投与を行う「酸素ステーション」についても、9月の開設に向けて準備を進めています。

千葉県衛生指導課は「第5波の感染拡大で、ホテルでの酸素投与という緊急の措置を取らざるをえない状況が増えている。入院を待つ間に苦しい思いをする人が減るように、拡充を急ぎたい」と話しています。