商店街の金魚のオブジェ巡る裁判 著作権侵害認めた判決が確定

奈良県の商店街が設置していた電話ボックスの形の水槽に金魚を泳がせるオブジェについて、美術家の男性が自分の作品をまねされたと訴えた裁判で、最高裁判所は商店街側の上告を退ける決定をし、著作権を侵害したとしてオブジェの廃棄や賠償を命じた2審の判決が確定しました。

奈良県大和郡山市の商店街は電話ボックスの形の水槽に金魚を泳がせるオブジェを制作し、3年前まで展示して観光名所になっていましたが、福島県いわき市の美術家、山本伸樹さんが20年ほど前に制作した自分の作品をまねされたと主張し、商店街の組合にオブジェの廃棄や賠償を求めていました。

1審は訴えを退けましたが、2審の大阪高等裁判所はことし1月「商店街のオブジェは、山本さんの個性が発揮された作品をもとに作られたものと考えられ、著作権を侵害している」と指摘して訴えを認め、商店街側にオブジェの廃棄や55万円の賠償を命じました。

これに対し商店街側が上告していましたが、最高裁判所第2小法廷の草野耕一裁判長は27日までに退ける決定をし、山本さんの訴えを認めた2審の判決が確定しました。