「ペシャワール会」アフガニスタンで停止していた医療活動再開

アフガニスタンで武装勢力タリバンが権力を掌握したことを受けて、現地で長年、人道支援を続けてきた福岡市のNGO「ペシャワール会」は、すべての活動をいったん停止していましたが、医療活動については「活動地域で大きな混乱は見られない」などとして、再開したことを明らかにしました。

ペシャワール会は、アフガニスタンで現地代表を務めていた医師の中村哲さんが、おととし銃撃され亡くなったあとも活動を続けています。

27日は、村上優会長が福岡市中央区の事務所でNHKの取材に応じました。

アフガニスタンでは、8月15日にタリバンが権力を掌握し、26日は首都カブールで大規模な爆発が起きて多くの死者が出ています。

村上会長は、活動拠点を置く東部ジャララバード周辺では、治安の状況が大きく異なるとしたうえで「政変が起きたので、現地スタッフが安全のために自宅で待機したこともあるが、戦闘は起きておらず、バザールも開かれるなど、市民生活に大きな混乱は見られない」と説明しました。

そして、8月15日以降停止していた医療、農業、用水路建設の3つの活動のうち、まず医療を8月21日に再開したことを明らかにしました。

また、現地では深刻な干ばつが起きているということで、用水路建設など、残る2つの活動についても、情勢を見ながら、できるかぎり早く再開する考えを示しました。

村上会長は「政権がどのように変わっていこうとも、私たちは現地の人たちに寄り添いながら命をつなぐ、守る活動を続けていく」と話していました。