「ユニ・チャーム」全国で“出社禁止“ 感染拡大で

新型コロナウイルス対策で緊急事態宣言の対象地域が拡大される中、大手日用品メーカーの「ユニ・チャーム」は、工場などを除く、国内のすべての拠点で、従業員の出社を原則、禁止する措置を新たに決めました。

ユニ・チャームは、26日付けで工場などを除く、国内のすべての拠点について、当面、従業員のオフィスへの出社を原則、禁止し、リモートワークとする措置を決めたということです。

国内の全従業員の8割にあたる、およそ2000人が対象となります。

会社では、これまで首都圏など、一部の地域にかぎり原則、出社禁止としてきましたが、新型コロナ対策で緊急事態宣言の対象地域が27日から拡大されたことなども踏まえ、全国で実施することにしたものです。

広報室の藤巻尚子さんは「出社率ゼロを目指して感染対策を徹底し、感染の拡大を予防していきたい」と話していました。

新型コロナ対策をめぐって政府は、人の流れを抑制し、職場でのクラスターの発生を防ぐため、出勤者の7割削減を経済界に求めています。

感染が急拡大し収束が見通せない中、今後、企業の間で出社の制限を強める動きが一段と広がることも予想されます。