列車通学の高校生に県教委が臨時通学バス 「密」減らす 大分

新型コロナウイルスの感染が特に若い世代で広がるなか、「密」になる場所や時間を少しでも減らそうと、大分県教育委員会は、列車で通学する高校生の一部をバスで輸送し、混雑を緩和する取り組みを始めました。

10代を含む若い世代の感染が急増するなか、大分県内では、高校の6割で今週から新学期が始まります。

県教育委員会は若い世代の感染リスクが高まっているなか「密」になる場所や時間を少しでも減らそうと、列車で通学する高校生の一部を輸送する臨時の通学バスを運行し、混雑を緩和する取り組みを27日から始めました。

JR大分駅では、27日朝7時をすぎると、大分市内や別府市から高校生たちを乗せた大型バスが次々と到着しました。

バスでは運転手が感染対策として乗車する生徒に手の消毒を促し、全員を降ろしたあとには各座席を消毒していました。

臨時バスは、現時点で最大18のルートで運行される計画で、ふだん列車で通学する高校生の1割余りにあたるおよそ900人を輸送できるということです。

大分県教育委員会は、感染状況を見ながら当分の間、バスを運行することにしています。

バスを利用した1年生の男子生徒は「密を避けて通学できて安心したし、遅れずに着いたので、今後も利用したい」と話していました。