デジタル家電出荷額 1年1か月ぶりマイナス 巣ごもり需要が一巡

テレビやレコーダーなどデジタル家電の7月の出荷額は、新型コロナウイルスの感染拡大に伴ういわゆる「巣ごもり需要」が一巡したことで1年1か月ぶりに前の年の同じ月を下回り、マイナスに転じました。

電機メーカーなどでつくるJEITA=電子情報技術産業協会によりますと、デジタル家電の7月の国内出荷額は1082億円で、去年の同じ月より10.6%減少しました。

デジタル家電の出荷は新型コロナの感染拡大に伴う巣ごもり需要やテレワークの浸透で増加傾向が続いていましたが、1年1か月ぶりに前の年の同じ月を下回り、マイナスに転じました。

製品別では、薄型テレビなどの「映像機器」は19.7%の減少と7か月ぶりにマイナスとなり、スピーカーなどオーディオ関連機器は26%減少しました。

一方、カーナビなど自動車関連の機器は自動車の販売が好調で23.7%の増加となりましたが、半導体不足の影響で一部で製造に遅れが出ているということです。

今後の見通しについて電子情報技術産業協会は「巣ごもり需要が一巡し弱まってきている。自動車関連の機器では半導体不足による生産への影響を注視する必要がある」と話しています。