国立競技場にオリ・パラ初の観客 陸上を中学生が学校観戦

東京パラリンピックの陸上が始まった国立競技場で、27日に都内の2つの中学校の生徒が競技を観戦しました。東京オリンピック・パラリンピックを通じて国立競技場で観客が観戦するのは初めてです。

東京オリンピックは都内の競技会場は無観客で行われ、パラリンピックも原則、無観客ですが、教育的な意義を重視して小中学生の希望者のみ、感染対策を講じて観戦が行われています。

国立競技場では27日から陸上が始まり、午前中に都内の2つの中学校の生徒、合わせて50人以上が競技を観戦しました。

東京オリンピック・パラリンピックを通じて、国立競技場で観客が観戦するのは初めてです。

生徒たちは早速、唐澤剣也選手と和田伸也選手が、銀と銅のメダルを獲得した陸上男子5000メートル、視覚障害のクラスのレースを観戦しました。

感染対策としてマスクをした生徒たちは、座席の間隔をあけて座り、トラックとフィールドで繰り広げられる選手たちの懸命のプレーを息をのんで見つめていました。

また、女子走り幅跳びでは、全盲の高田千明選手がコーラーと呼ばれる先導役による手拍子と掛け声のサポートで5位に入賞する跳躍をみせると、生徒たちはうれしそうに拍手をおくっていました。