アフガン爆発 米大統領 ISの犯行強く非難 軍の撤退は変更なし

アフガニスタンの首都カブールで起きた大規模な爆発で、アメリカ軍の兵士を含む多くの死傷者が出たことについてバイデン大統領は、過激派組織ISの地域組織が犯行に関わったと名指しして非難しました。

一方で、軍を撤退させる考えに変わりはないことを強調しました。

アフガニスタンの首都カブールにある国際空港の付近での大規模な爆発で、アメリカ軍の兵士を含む多くの死傷者が出たことについてバイデン大統領は26日、ホワイトハウスで緊急の記者会見を開きました。

この中でバイデン大統領は過激派組織IS=イスラミックステートの地域組織「ISISーK」が犯行に関わったと名指ししたうえで「われわれは許さないし、忘れることはない。犯行に関わった者を見つけ出し代償を払わせる」と述べ、強く非難しました。

そのうえで、現地に残るアメリカ人や地元の協力者などの退避について「アメリカは脅迫に屈しない。退避の計画は続行する。軍が撤退した後も続ける」と述べ、退避は継続させる考えを示しました。

一方で、アメリカ軍の撤退については「20年にわたる戦争を終わらせる時だ」と述べ考えに変わりはないことを強調しました。

また、ホワイトハウスのサキ報道官は今月31日までのアメリカ軍の撤退期限について聞かれ「スケジュールに変更はない」と述べ、期限に変更はないとの立場を示しました。

ISの地域組織「ISISーK」とは

今回の爆発に関与したとされるのは「ISISーK」と呼ばれる組織で、過激派組織IS=イスラミックステートの地域組織です。

今月、アフガニスタンで権力を掌握した武装勢力タリバンよりも過激な組織とされていて、アメリカと和平交渉を行ったタリバンを批判し、たびたび交戦してきました。

この組織は、アフガニスタン東部のナンガルハル州を拠点として、2015年に設立されました。

アフガニスタンやパキスタンなどにまたがる地域がかつて「ホラサン」と呼ばれていたことからみずからをISの「ホラサン州」と位置づけています。

構成員にはパキスタン最大のイスラム過激派組織「パキスタン・タリバン運動」やアフガニスタンのタリバンの戦闘員が多く加わり、勢力を拡大し、組織の規模は最大で3000人ほどとされています。

アメリカ軍による軍事作戦で指導者などが殺害されましたが、その後も首都カブールなどで政府機関を狙った攻撃を続けているほか、市民や少数派のシーア派を狙った爆破テロを繰り返してきました。