モデルナワクチン異物混入 代わりのワクチン きょうから配送へ

モデルナの新型コロナウイルスワクチンの一部に異物が混入した問題で、厚生労働省は使用を見合わせた接種会場に対し、代わりのワクチンをほぼ希望通りに供給できるめどが立ったと明らかにしました。

27日から順次、配送する予定だということです。

今月中旬以降、全国8か所の接種会場で、モデルナのワクチンの未開封の容器の一部に粒子状の金属とみられる異物が混入しているのが見つかり、厚生労働省は26日、同じ工程で製造された163万回分のワクチンについて接種を見合わせることを決めました。

この影響で大学や企業のほか、自治体の集団接種会場などで予定されていた接種を一部、取りやめるなど影響が出ています。

厚生労働省はこれらのワクチンが配送された全国863の会場に対してそれぞれ代わりのワクチンを配送する方針で、希望する時期や量を調査していましたが、ほぼ希望通りに供給できるめどが立ったということです。

27日以降、順次代わりのワクチンを配送する予定で「接種のスケジュールへの影響は最小限に抑えられる見通しだ」としています。

また、今回の問題で使用を見合わせたワクチンの接種をすでに受けた人については「安全性や有効性への影響はないと考えられる」として、接種を受け直す必要はないとしています。