“注文から10分以内で配達” 宅配専門のネットスーパー参入

コロナ禍の巣ごもり消費でネットスーパーの市場が拡大する中、注文から10分以内で配達する宅配専門のネットスーパーが新たに参入しました。

ほかのスーパー各社もネット事業への投資を加速させていて、この分野の競争が激しくなっています。

東京 目黒区に今週、新たに店をオープンさせたのは、都内のベンチャー企業です。

店内には、野菜や調味料などの食料品や日用品、およそ1000種類が並んでいますが、店では買い物ができません。

客が専用のアプリから注文すると、店のスタッフが商品を取り出して自転車で届ける仕組みで、配送エリアを半径1キロ以内に絞ったことで、注文から10分以内に配達できるのが特徴です。

送料は1回300円です。

宅配専業の店舗は、欧米では「ダークストア」とも呼ばれていて、会社では年内に25店舗の出店を計画しています。

梅下直也CEOは「欲しいものを今すぐ買いたい人たちのニーズに応えたい」と話していました。

調査会社の「富士経済」によりますと、国内のネットスーパーの市場規模は、コロナ禍の「巣ごもり消費」を背景に、去年は2990億円と、前の年より20%以上増加しています。

こうした中で、スーパー各社の間では、西友が神奈川県内に、ライフが都内に、ネットスーパー専用の物流・配送拠点を新たに設けるなど、投資を加速させていて、競争が激しくなってます。