10月から新幹線「のぞみ」にテレワーク専用車両設置へ

新型コロナウイルスの影響で多様な働き方が広がる中、ことし10月から東海道新幹線と山陽新幹線の「のぞみ」にウェブ会議などのテレワークがしやすい専用の車両が設けられます。

JR東海とJR西日本は、東京ー博多間を運行する東海道新幹線と山陽新幹線のすべての「のぞみ」の7号車を、ことし10月から車内で仕事をする人向けの専用の車両とします。

この車両では長時間の通話やウェブ会議などが可能で、テレワークがしやすい環境になるということです。

また、最新型の車両「N700S」の場合には、これまで30分以内だった無料のWi-Fiの使用時間の制限をなくし、通信を暗号化してセキュリティーも高めます。

そして、東海道新幹線の区間では、仕事がしやすいよう、ひざの上にパソコンを乗せるためのクッションや、パソコンののぞき見を防止するついたてなどを無料で貸し出します。
26日、都内で行われた記者会見でJR東海の金子慎社長は「時間や場所を選ばない働き方をする人が増えてきた。利用者のニーズをしっかり捉えたい」と述べました。

こうしたサービスは、JR東日本やJR九州でも実証実験が行われていて、感染拡大の影響で新幹線の利用者が落ち込む中、少しでも需要を取り込もうという動きが広がっています。