埼玉 上尾市に「酸素ステーション」9月1日に設置

埼玉県は入院先が決まらない新型コロナウイルスの感染者に酸素を投与する「酸素ステーション」を来月、上尾市に設置することを明らかにしました。

埼玉県では一日に発表される新型コロナウイルスの新たな感染者が連日1000人を超えるなど感染拡大に歯止めがかかりません。

こうした中、埼玉県は血液中の酸素飽和度が93%以下で、調整本部で入院が必要だと判断された感染者に対し、入院先が決まるまでの間、酸素を投与する「酸素ステーション」を来月1日、上尾市内に設置することを明らかにしました。

酸素ステーションには酸素濃縮器15台を設置し、医師や看護師が24時間常駐するということで、県はこのほかにも県内3か所に酸素ステーションを設置することを目指しています。

また、県は現在13か所ある宿泊療養施設を15か所に増やし、このうち14か所にそれぞれ10人分の酸素濃縮器を設置する方針を明らかにしました。

さらに、残りの1か所には日中、医師が常駐し、一日当たり8人に「抗体カクテル療法」を行う方針です。

県はこれらの対策の費用を盛り込んだ総額561億2000万円余りの補正予算案を27日開かれる県議会の臨時会に提案することにしています。

埼玉県の大野知事は「酸素ステーションを整備をせざるをえないほど、感染拡大をしたというのは極めて強い危機感を持っている」と述べました。