ANA 一部会場での接種 急きょ中止 モデルナワクチン異物混入

モデルナの新型コロナウイルスワクチンの一部に異物が混入していた問題で、航空大手のANAホールディングスは、職域接種に使う予定だったワクチンの中に異物が混入した疑いがあるロット番号のものが含まれていたとして一部の会場での接種を急きょ中止しました。

ANAホールディングスは、全国5か所で職域接種を行っていますが、異物が混入した疑いがあるとして厚生労働省が使用見合わせを決めたロット番号のワクチンを今月16日以降羽田空港と大阪空港の会場で合わせて4700回接種していたことが分かったということです。

羽田空港の会場には同じロット番号のワクチンの在庫があり、26日と27日の接種に使う予定でしたが、今回の問題を受けて予定していた合わせて800人の接種を急きょ中止しました。

会社は、このロット番号のワクチンを接種した従業員やその家族と連絡を取り、体調管理に気をつけるよう呼びかけているということです。

日本航空も一部従業員への接種取りやめ

一方、日本航空も羽田空港の職域接種の会場で、未使用のワクチンの中に対象のロット番号のものが含まれていたため、26日予定していた一部の従業員への接種を取りやめました。

会社によりますと、これまでに対象のワクチンを接種した従業員はおらず、27日以降はほかのロット番号のワクチンを使って、予定どおり接種を行うとしています。