群馬 新型コロナ 病床使用率8割に迫る「現場の感覚 ほぼ満床」

群馬県内では新型コロナウイルスの患者向けの病床の使用率は8割に迫るひっ迫した状態が続き、入院調整を担当する医師は「現場の感覚はほぼ満床で非常に切迫している」と危機感を示しています。

群馬県は新型コロナ患者向けに確保した472床が、25日の時点で使用率は78.2%と8割近くなっています。

入院先を調整する県病院間調整センターのコーディネーターを務める中村光伸医師は「現場では病床使用率が50%を超えるとかなりひっ迫していると感じ、70%超えるとほぼ満床という感覚です」と話し、群馬県でも救急医療に影響が出かねないとしています。

中村医師は「不安になったり症状が悪化したりして救急車を呼ぶ人が多く、すぐに搬送先の医療機関を決めることできず、救急車が現場で滞在する時間が長くなっていると聞いています。1台の救急車がとられてしまうことで、必要な現場に救急車が到着が遅れてしまうことがおきうる状況です」と指摘しています。

そして「首都圏が増えているということは群馬県もまだまだ増えるのではないか。感染のピークが見えないということは、今、確保している病床が足りなくなるかもしれない、特に重症者用のベッドが足りなくなるのではないかと毎日、心配しながら治療にあたっています」と危機感を示しました。

そのうえで「自分の身を守る、家族や同僚の身を守るために考えて行動してしてほしい」と訴えていました。