岩手県 「まん延防止等重点措置」適用されず 独自対策を検討

新型コロナウイルスの感染急拡大を受けて岩手県が国に要請した「まん延防止等重点措置」は、岩手には適用されないことになりました。ただ、県は感染対策を強化する必要があるとして、飲食店への時短要請などを独自に行うことも検討していて、26日、対策の内容を公表する見通しです。

岩手県は感染拡大に歯止めをかけるため、23日、国に「まん延防止等重点措置」の適用を要請しましたが、新たな適用は高知、佐賀、長崎、宮崎の4県となり、岩手は対象から外れました。

一方で、県内では依然として感染の収束が見通せない状況が続いていて、盛岡市では直近1週間の10万人当たりの新規感染者数が29.7人と、爆発的な感染拡大を示す「ステージ4」の目安となる25人を超えています。

このため県は、感染対策を強化する必要があるとして、まん延防止等重点措置の適用を念頭に検討していた飲食店などの時短営業や酒類の提供自粛などの要請を県独自で行うかどうか協議し、26日開かれる本部員会議で具体策を発表する見通しです。

岩手県の達増知事は24日夜、ツイッターで「適用は見送られる見込みですが、1週間10万人当たり新規感染者数10人未満を目標にさらに対策を講じて参ります」とコメントしています。