余ったコロナワクチン 看護師らが無断で3回目の接種 東京 港区

東京 港区の新型コロナウイルスのワクチン接種会場で、接種業務に関わっていた看護師など3人が会場で余ったワクチンを使い、3回目の接種をしていたことが分かりました。

港区によりますと、ワクチン接種の関係者から「医療従事者が3回目の接種をしているのではないか」という情報が寄せられたことから、区などが調査したところ、今月15日と18日に接種の業務にあたった看護師2人と薬剤師1人の合わせて3人が、会場で余ったワクチンを使って無断で3回目の接種をしていたことが分かったということです。

3人はいずれも区が接種業務を委託した会社が集めた医療スタッフで、すでに2回の接種を終えていたということで「海外での3回目接種の状況をみて、打っても問題ないと思った」と話しているということです。

港区ではワクチンが余ったときには、現場の医師の判断で区の職員などが接種する運用になっていたということです。

港区は「本来は区民に向けたワクチンで、接種業務に関わる医療従事者が勝手にみずからの判断で3回目の接種に流用したことは遺憾だ。委託業者に厳重注意するとともに、国や東京都などの関係機関と連携して厳正に対処したい」と話しています。