【随時更新】アフガニスタン 米軍撤退完了 現地は? 各国は?

アメリカのバイデン大統領はアフガニスタンからのアメリカ軍の撤退完了を受けて演説し「撤退は最良の選択だった」と述べて、20年間に及んだ軍事作戦を終わらせた正当性を強調しました。

現地の状況や各国の動きをまとめました。

岸防衛相「現在 評価は差し控えたい」(3日)

アフガニスタンからの日本人などの退避をめぐり、岸防衛大臣は、閣議のあとの記者会見で「派遣された自衛隊員は厳しい環境の中で持てる力を100%発揮して任務を遂行した。『お疲れさま』と申し上げたい」とねぎらいました。

一方、自民党から「自衛隊機を出すのが遅れた印象は否めない」と指摘が出ていることについて「さまざまな声があることは知っているが、現在、まだ退避の努力が継続されている中で評価を行うことは差し控えたい」と述べました。そのうえで「アフガニスタン人の国外退避を実現できなかったという結果が残っているわけで、そのことについてしっかり検証していく必要はある」と述べ、退避の経緯など一連の対応は今後、検証する考えを示しました。

アフガニスタン派遣の自衛隊の輸送機1機が日本到着(3日)

アフガニスタンに残る日本人などを退避させるために派遣されていた自衛隊の輸送機1機が3日午前、日本に戻りました。日本に戻ったのは鳥取県にある航空自衛隊美保基地に所属するC2輸送機で、3日午前9時半ごろ、埼玉県の入間基地に着陸し、大勢の隊員の出迎えを受けました。

今回派遣された自衛隊機では、C130輸送機2機も2日夜イスラマバードをたち帰国の途についていて、3日にも日本に戻る予定です。

米 国務省”新政権の陣容を注視”(2日)

武装勢力タリバンが新たな政権の発足に向けて最終的な調整を行っていることに関連して、アメリカ国務省のプライス報道官は2日、「政府の構成を見る必要がある」と述べ、閣僚ポストなど新政権の陣容を注視していると答えました。

そのうえで「最も重要なのは政府の行動だ」と述べ、国外退避を望む人々などの安全な移動や人権を保護しテロ対策に力を入れるかを慎重に見極めたうえで、新政権への対応を判断することになるという考えを示しました。

タリバン新政権の発足に向け最終調整(2日)

タリバンの幹部の1人はNHKの取材に最終的な調整に入っていて、近く、政権の発足を発表する見通しだと明らかにしました。またロイター通信は別の幹部の話としてカブールにある大統領府で政権発足の式典の準備が進められていると伝えています。

一方、西部ヘラートでは2日、数十人の女性が集まり女性の就労や政治参加を求める横断幕などを掲げて新たな政権に女性を含めるよう要求しました。

国内の幅広い勢力の指導者から成る包括的な政権になるのか、女性や少数派の権利が尊重されるのかが焦点になっています。

自衛隊が撤収開始(2日)

アフガニスタンに残る日本人や大使館で働くアフガニスタン人スタッフなどを国外に退避させるため、政府は、自衛隊の輸送機3機をパキスタンの首都、イスラマバードに派遣しました。31日、岸防衛大臣から輸送活動の終結を命じられたことを受けて自衛隊は帰国に向けた準備を進めていましたが、日本時間の2日夜6時半ごろ、C2輸送機がイスラマバードの空港を離陸し、撤収を始めました。C130輸送機2機とあわせ、派遣された3機は3日にも日本に到着する見通しです。

陸自幕僚長「最善の策を尽くした」(2日)

自衛隊が行ったアフガニスタンに残る日本人などの輸送の任務について、陸上自衛隊トップの吉田圭秀陸上幕僚長は2日の記者会見で「アメリカ軍の撤退期限が迫る中すみやかに部隊を派遣して活動開始する必要があり、さらに、現地の治安情勢や空港の状況が流動的であるという2つの特性があったが、統合任務部隊は最善の策を尽くしてくれた」と述べました。

また、日本政府が退避の対象と想定していた、日本大使館や国際機関で働くアフガニスタン人スタッフなどを1人も退避させられなかったことへの受け止めを聞かれたのに対し、吉田陸上幕僚長は「何人輸送できたかはまさに結果だ。命令を受けて最善を尽くした結果が、その結果だと思う」と述べました。

タリバン戦闘員 米軍の撤退祝うパレード

AFP通信は、アフガニスタン第2の都市で、かつてタリバンの本拠地だった南部カンダハル周辺でタリバンの戦闘員によるパレードが行われたと伝えました。

米 国防長官 “今後は中国への対応に力注ぐ”(1日)

アメリカのオースティン国防長官はアフガニスタンからの軍の撤退完了後初めて記者会見し、20年にわたった軍事作戦の終結を宣言するとともに、今後は急速に軍事力を増強する中国への対応に力を注ぐ考えを強調しました。

「結果は悲劇で損失」 ロシア プーチン大統領(1日)

ロシアのプーチン大統領は1日、「アメリカ軍は20年間この地に駐留し、自分たちの基準や規範を根づかせようとした。その結果は悲劇であり損失でもあった。ゼロどころかマイナスになってしまった」と述べ、アメリカ軍の駐留は失敗だったと批判しました。

各国政府がタリバン側との協議加速

タリバンが政治事務所を置く中東 カタールのムハンマド外相は、8月31日の会見で「タリバンが約束した移動の自由のためにも、空港の再開は最重要課題の一つだ」と述べ、空港の運営に向けた支援を行うためタリバン側と協議を続ける意向を示しました。

またイギリス政府は、ジョンソン首相の特使をカタールの首都ドーハに派遣し、アフガニスタンに残る自国民や地元の協力者が安全に退避できるようタリバン側と協議を始めました。

インド政府も8月31日、カタールに駐在する大使が、現地のタリバンのトップと初めて会談し、安全な退避に向けて協議するとともに、アフガニスタンがテロの温床にならないよう要請したことを明らかにしました。

日本大使館 臨時事務所をドーハに移転(1日)

外務省は、首都カブールに置いていた大使館を一時閉鎖し、トルコのイスタンブールに臨時事務所を設けて業務を行っていましたが、1日、カタールの首都ドーハに臨時事務所を移転しました。

バイデン大統領「撤退は最良の選択」(日本時間1日朝)

アメリカのバイデン大統領は31日午後、日本時間の1日朝、ホワイトハウスで演説し、「撤退は最良の選択だった」と述べて、20年間に及んだ軍事作戦を終わらせた正当性を強調し、今後は中国やロシアに対抗するために力を注ぐべきだと訴えました。

政府 退避支援の方針も見通し立たず(1日)

政府は、退避を希望するアフガニスタン人が500人以上現地に残されているとして、引き続き支援にあたる方針ですが、現地の治安情勢が安定しない中で、安全に退避させる見通しはたっていないのが実情です。タリバン側に対し、粘り強く協力を求めていく方針です。

タリバン 指導者ら政権発足の準備進める

タリバンの報道担当の幹部ムジャヒド氏は、南部カンダハルで8月31日までの3日間、タリバンの指導者たちによる会議が開かれたことを明らかにしました。

一方、首都カブールでは31日、アメリカ軍の撤退を記念する集会が開かれ、地元メディアによりますとムジャヒド氏は「新たな政権がアメリカを含む国際社会から承認され、世界と政治的、経済的に良好な関係を築くことを望む」と述べたということです。

そのうえでアフガニスタンのすべての国民に対して安全を保証すると強調しました。

カブール市民は…(31日)

カブールに住む男性の1人は「アメリカ軍は何も達成せず、人々を取り巻く問題は日増しに深刻になっている。撤退してうれしい」と話していました。

別の男性は「アフガニスタンはまだ自立できない。タリバンにはできるだけ早く、国際社会からの支援が得られるようにしてほしい」と話し、新しい政権が国際社会と良好な関係を築くことに期待感を示しました。

タリバンが空港を管理下に

タリバンは、アメリカ軍が去ったばかりの空港に戦闘員を配置して管理下に置き、31日朝は銃を構えて警備にあたる姿が見られました。
空港を訪れた幹部の1人は「アフガニスタンは再び侵略されることはない。イスラムの教えにもとづいて統治していく」と述べました。

アフガン民間人の犠牲は4万人以上

国連アフガニスタン支援団によりますと、2009年からことし6月までの間に戦闘やテロに巻き込まれて死亡した民間人は合わせて4万218人にのぼり、けがをした人は、7万5000人を超えています。

20年間の米軍の死傷者と戦費

アメリカ国防総省によりますと、軍事作戦を開始した2001年10月からこれまでにアフガニスタンで死亡したアメリカ兵は2461人で、2万人以上がけがをしました。

また、アフガニスタンの復興状況を調べているアメリカ政府の監察官の報告書によりますと、この20年間、アフガニスタンでの戦費は、合わせておよそ8370億ドル、日本円でおよそ92兆円に上ります。

ただ、アメリカ・ブラウン大学のワトソン国際問題研究所が、国債の利子などを含めて試算したところ、実際にはその3倍近い2兆3000億ドル余り、日本円でおよそ253兆円に上るとしています。

中国外務省「アメリカはこの責任を負うべき」

中国外務省の汪文斌報道官は、31日の記者会見で「みだりに他国に軍事介入し、自国の価値観や社会制度を強制する政策は通用せず、失敗に終わるだけだということを示している」と述べ、軍事作戦を続けてきたアメリカを改めて批判しました。
そのうえで、「アメリカが引き起こした戦争が、アフガニスタンの混乱と人々の生活苦の主な原因だ。アメリカは、この責任を負うべきで、放っておいてはならない」と述べ、アメリカは、撤退後もアフガニスタンの安定に向けて国際社会とともに協力すべきだとする考えを強調しました。

岸防衛相 自衛隊機の撤収 決定

アフガニスタン情勢の悪化を受け、岸防衛大臣は、日本人などを国外に退避させるために派遣していた自衛隊機の撤収を決め、輸送活動の終結を命じました。
派遣されていた自衛隊の部隊などは今後、速やかに帰国する予定です。

一時閉鎖の日本大使館 カタールのドーハへ

茂木外務大臣は記者会見で、アメリカ軍のアフガニスタンからの撤退が完了したことなどを受けて、一時閉鎖した日本大使館の機能をタリバンとのパイプを持つカタールのドーハに移す方針を明らかにしました。

茂木外務大臣は「仮の事務所をトルコのイスタンブールに置いているが、今後はおそらく、タリバンが政治事務所を置いているカタールでいろいろなコミュニケーションが行われることになる」と述べ、大使館機能をカタールのドーハに移す方針を明らかにしました。

「米軍撤退の瞬間」

アメリカ国防総省はツイッターに、アフガニスタンに駐留していたアメリカ軍部隊の最後の兵士が現地を離れる瞬間だとする写真を投稿しました。

写真では、駐留していた部隊の隊長が暗闇の中、赤外線ライトに照らされアメリカ軍の輸送機に乗り込む瞬間が写っていて「カブールでの任務が終わり、最後のアメリカ兵がアフガニスタンを離れる」という文章が添えられています。

国連安保理 タリバンに安全な出国の保証求める決議採択

国連の安全保障理事会では30日、武装勢力 タリバンに対して国外への退避を希望するアフガニスタン人と外国人に安全で秩序ある出国を保証することなどを求める決議案を、アメリカ、イギリス、フランスが共同で提出し、採決の結果、理事国15か国のうち13か国が賛成し、決議は賛成多数で採択されました。

一方、中国とロシアは、アメリカ軍の撤退が混乱を招いたと改めて批判し、決議の内容に不満を示して棄権しました。

米 現地大使館を一時閉鎖 カタールに外交拠点

アメリカのブリンケン国務長官は、アメリカ軍のアフガニスタンからの撤退が完了したことを受けて、現地の大使館を一時的に閉鎖し、中東のカタールに外交拠点を移したことを明らかにしました。
ブリンケン国務長官は「アフガニスタンの不安定な治安情勢や政治状況を考え、慎重な措置をとった」と述べ、今も現地からの出国を望んでいるとされる200人以下のアメリカ人のほか、協力者などが残る中でも大使館を閉鎖したのは、やむをえない判断だったとしました。

タリバン「わが国は完全に自由になり独立した」

武装勢力 タリバンの報道担当の幹部ムジャヒド氏は、最後のアメリカ軍の部隊が現地時間の午前0時、日本時間の午前4時半にカブールの空港を離れたとして「わが国は完全に自由になり、独立した」とツイッターに投稿しました。

バイデン大統領 軍事作戦の終了を宣言

アメリカのバイデン大統領は30日、声明を発表し、「アフガニスタンでの20年におよんだアメリカ軍の駐留は終わった」として軍の撤退が完了したことを明らかにし、「アメリカ史上、最も長い戦争」とも言われる軍事作戦の終了を宣言しました。

アメリカ軍の撤退完了を発表(日本時間31日早朝)

アフガニスタンを管轄するアメリカ中央軍のマッケンジー司令官は30日夕方、日本時間の31日朝、記者会見し、アフガニスタンから最後の軍用機が出発し、アメリカ軍の撤退が完了したと発表しました。

米国防総省 “退避した人は12万2000人”

アフガニスタンからのアメリカ軍の撤退期限を翌日に控えた30日、アメリカ国防総省はこれまでに国外に退避した人はアメリカ人5400人を含む12万2000人以上に上ると発表しました。

しかし、現地には依然として国外への退避を希望するアメリカ人やアメリカ軍に協力してきた地元の人たちなどが残されていて国防総省のカービー報道官は記者会見で「われわれは最後まで退避者たちを安全に送り出すことに集中している」と強調しました。

政府 自衛隊機を近く撤収の方針(31日)

アフガニスタンに駐留するアメリカ軍が、31日、撤退期限を迎えることから、政府は、日本人などの国外退避のため派遣した自衛隊機を近く、撤収させる方針です。引き続き外務省職員などが周辺国にとどまり、退避を希望する人たちの支援にあたることにしています。

茂木外相「安全な退避に向け緊密な連携を」(日本時間30日夜)

アフガニスタンからのアメリカ軍の撤退期限が迫る中、G7=主要7か国や、カタールなどの周辺国による閣僚級会合がオンライン形式で開かれ、茂木外務大臣は、アフガニスタンからの出国を希望する人の安全な退避に向けた緊密な連携を呼びかけました。

カブールの空港にロケット弾攻撃 被害確認なし(現地30日午前)

アメリカの複数メディアはアメリカ政府当局者の話として、現地時間の30日午前、アフガニスタンの首都カブールの空港に向けて5発のロケット弾による攻撃があったと伝えました。

ロケット弾は空港に展開しているミサイル迎撃システムによって撃ち落とされ、これまでのところ被害は確認されていないということです。誰がロケット弾を発射したのかなど詳しいことはわかっていません。

加藤官房長官「関係国と連携し対応」(日本時間30日午前)

加藤官房長官は記者会見で「退避オペレーションためにアフガニスタンに派遣していた要員、自衛隊機は、すでにアフガニスタンを出国し 近隣国の拠点に滞在駐機している」と説明しました。

そのうえで「今後の対応については、現地の情勢を見極めつつ、アメリカをはじめとする関係国とも連携をしながら、個別の事情により、退避を希望しなかった、現地に残る、極めて限られた少数の邦人のほか、大使館やJICAの現地職員などの安全確保や必要な出国支援のため、引き続き、全力で対応していく。8月31日以降については、現地の情勢を見極めつつ、アメリカをはじめとする関係国と連携をしながら、対応を検討していく」と述べました。

米中央軍「民間人に死傷者の報道は認識」(日本時間30日朝)

アメリカ中央軍は29日に声明を出し、アフガニスタンの首都カブールで車両を標的に無人機による空爆を行ったと明らかにしました。

この攻撃についてアメリカのCNNテレビは地元の人の話として、空爆があった場所は住宅街で、子ども6人を含む一家9人が巻き添えになり死亡したと伝えたほか、AP通信は子ども3人が死亡したとしています。

アメリカ中央軍は日本時間30日朝に追加の声明を発表し「民間人に死傷者が出たという報道は認識している」としたうえで「車両の破壊に伴う大規模な爆発は車に大量の爆発物が積まれていたことを示しており、これによりさらなる死傷者が出た可能性がある」と指摘し、詳しい調査を行っていると明らかにしました。

アメリカ軍はカブールの空港近くで起きた自爆テロへの報復としてアフガニスタン東部で無人機による攻撃を行ったばかりで、現地での混乱がさらに深まることへの懸念が高まっています。

“安全退避にタリバンから保証得た” 米政府など(29日)

アフガニスタンに駐留するアメリカ軍の撤退期限が31日に迫る中、アメリカ政府は武装勢力タリバンに対して連日、出国を望む外国人やアフガニスタン人の安全な退避を保証するよう求めてきました。こうした中でアメリカのホワイトハウスは29日、日本、イギリス、EU=ヨーロッパ連合など90余りの国や機関とともに共同声明を発表しました。

声明は「われわれはタリバンから、出国を望む外国人と渡航許可を受けたアフガニスタン人が安全で秩序だった方法で国外に移動することについて保証を得た」としています。

そのうえで、渡航に際して必要な書類を発行し続けるとしていますが、各国の大使館の多くは閉鎖されていて、来月以降希望者がビザを取得して退避するのは難しいとの見方も出ています。

26日にはカブールの空港近くで100人以上が死亡する自爆テロが起きたほか、アメリカ軍が空港への攻撃の脅威を排除するためとして無人機から空爆を行うなど、テロの脅威は依然なくなっておらず、タリバンの保証にどこまで実効性が伴うのかは不透明です。

タリバン「カブールの空港 すでに一部管理下に」(29日)

アフガニスタンに駐留するアメリカ軍の撤退期限が31日に迫る中、武装勢力タリバンはNHKの取材に対し、首都カブールの空港内の一部をすでに管理下に置いたことを明らかにしました。

タリバンの報道担当のムジャヒド氏は29日、NHKの取材に対し「アメリカは空港のいくつかのエリアから退き、タリバンが管理している」と空港内の一部をすでに管理下に置いたことを明らかにしたうえで「空港からの外国部隊の完全撤退については楽観している。近く空港全体がタリバンの管轄下となるだろう」と述べました。

しかしタリバン側には空港の管理・運営を担うことができる人材が不足しているとみられていて、アメリカ政府内部からは9月1日以降、航空機の運航が通常どおりできるのか疑問視する声も出ています。

タリバンはこれまで空港の軍用部分の運営に携わってきたトルコに対し、民間分野での協力を求めています。空港が来月以降も使用できるかどうかは国連機関などによる支援物資の輸送にも影響が出るため、撤退期限が迫る中、協議がまとまるのかが注目されています。

カブール空港近くで爆発音 米軍はISへ無人機空爆(29日)

ロイター通信などによりますと、日本時間の29日夜、現地時間の29日夕方、アフガニスタンの首都カブールの空港近くの住宅地で大きな爆発音がしたということです。これまでのところ、被害の状況やけが人がいるかどうかなど詳しいことはわかっていません。

アメリカ中央軍は29日に声明を発表し、アフガニスタンの首都カブールで過激派組織IS=イスラミックステートの地域組織による脅威を取り除くため、無人機による空爆を実施したことを明らかにしました。空爆による市民への被害はこれまでのところないということです。ただ、これまでのところ空港付近での爆発音と軍事作戦との関係はわかっていません。

イギリス ジョンソン首相 退避作戦終了を発表(29日)

イギリスのジョンソン首相は29日、イギリス人やアフガニスタン人の協力者などを退避させる作戦が終了したとツイッターで発表しました。

ジョンソン首相は「残っていたすべての兵士や外交官などの退避が完了した。退避の完了はかつてないほどの成功だと言える。イギリス軍は悲惨な状況の中、期限内に退避を完了させるためひっきりなしで働いた」とコメントし、関わった人たちに感謝を述べるとともに、作戦の終了を発表しました。ジョンソン首相によりますと、2週間ほどの期間で1万5000人以上が退避したということです。

またタリバン側に対して「新しい体制で外交関係を築きたいのであれば、退避を希望する人々に安全な移動を保証するとともに女性の権利を尊重し、アフガニスタンが再びテロの温床となることを防がなくてはいけない」と求めました。

米大使館「新たな脅威 空港ゲートから離れて」(日本時間28日)

現地のアメリカ大使館は新たな脅威が迫っているとして現地のアメリカ人に対し、空港の複数のゲートからすぐに離れるよう求めています。

アメリカ軍の撤退期限が3日後に迫り、大勢の人たちが空港周辺で国外への退避を求める中、治安上の懸念が急速に高まっています。

アフガニスタン人の退避について、タリバンの報道担当者は「民間空港の再開後、公式書類がある人は海外へ渡航できる」としていますが、各国の大使館の多くは閉鎖されていて、9月以降、希望者がビザを取得して退避できるのかは不透明な状況です。

IS地域組織を無人機で攻撃 米軍発表(日本時間28日)

アフガニスタンを管轄するアメリカ中央軍は27日夜、日本時間の28日午前、声明を発表し「ISの地域組織で計画に関わった人物に対するアフガニスタン国外からの対テロ作戦を実施した」と明らかにしました。

さらに声明は「東部のナンガルハル州で無人機による空からの攻撃を行い、初期段階の情報によれば、この人物は死亡した。今回の攻撃で民間人の死傷者は出ていない」としています。

フランス 退避作戦終了を発表(27日)

フランス政府は27日夜、アフガニスタンからフランス人やアフガニスタン人の協力者を退避させる作戦を終了したと発表しました。

終了の理由として、アメリカ軍の撤退を目前に、空港の安全が確保されなくなったためとしています。

フランスメディアによりますと、8月15日以降、2600人以上のアフガニスタン人を含むおよそ3000人が退避したということです。

フランス政府は発表で「8月31日以降も退避を望む人たちの出発を妨げないよう、タリバンの指導者たちと交渉を続けていく」としていて、アメリカ軍が撤退の期限とする8月末以降も退避できるよう、タリバン側に求めていく考えを示しました。

米政府「アフガンで新たなテロのおそれ」(27日)

アメリカ・ホワイトハウスは、27日、バイデン大統領が安全保障担当のチームからカブールで新たなテロ攻撃が起きるおそれがあるとの報告を受けたと明らかにしました。

アメリカ軍はすでにカブールの空港で厳重な警戒態勢を敷いているということです。

アメリカ国防総省は自爆テロを受けて空港の複数の入り口を閉鎖したものの、退避は引き続き進められていると説明しましたが、バイデン政権が8月末としている軍の撤退期限が迫る中、アメリカを含む各国が人々の退避を順調に進められるか予断を許さない状況です。

自衛隊機 アフガン人十数人をパキスタンに輸送(27日)

アフガニスタンに残る日本人などの国外退避で、自衛隊は27日夜、輸送機で隣国パキスタンに日本人1人を退避させましたが、これに加え、26日、アフガニスタン人、十数人をパキスタンに輸送していたことが関係者への取材で分かりました。

関係者によりますと、カブールの空港から出国を希望するアフガニスタン人、十数人をC130輸送機で隣国のパキスタンまで輸送していたということです。

一方、アフガニスタン国内には大使館や国際機関で働く現地スタッフなど、退避を希望しながら、出国できなかった人が現在も多数残されていて、政府は、当面パキスタンに自衛隊機を待機させるなど、安全確保や出国を支援していきたいとしています。

日本人1人がカブールの空港に到着 パキスタンへ(27日)

政府関係者によりますと、アフガニスタンからの退避を希望している日本人1人が27日、首都カブールの空港に到着し、27日夜、自衛隊の輸送機で隣国パキスタンの首都イスラマバードに向けて出発しました。

現地の治安情勢が悪化し、退避を希望する人の空港への移動が難航するなか、日本人が自衛隊機で退避するのはこれが初めてです。

爆発で日本人の空港への移動を断念

アフガニスタンに残る日本人などの国外退避をめぐり、日本時間の26日夜、退避希望者数百人が20台以上のバスに分乗し、首都カブールの空港に向けて出発したものの、空港付近で発生した大規模な爆発により、移動を断念していたことが分かりました。
アメリカ軍の撤退期限が今月末に迫る中、政府は、実質的な活動期限は27日までだとしていて、タリバンとのパイプを持つ周辺国にも協力を求めるなど、退避に向けた調整を急いでいます。

ロシア 500人以上を退避

ロシアは、25日から26日にかけて軍の輸送機、4機をカブールに派遣し、ロシア人のほか友好国のベラルーシ、タジキスタンなどの市民合わせて500人以上をロシアや中央アジアなどに退避させたとしています。

韓国 390人が到着

韓国政府はカブールにある大使館などで勤務していたアフガニスタン人スタッフや家族を軍の輸送機で退避させ、合わせて390人が27日までに韓国に到着しました。
移送では退避する人たちがいかに空港にたどりつくかが大きな課題でしたが、韓国政府によりますと、アメリカ軍と取り引きがあるバス会社で6台のバスを手配し、徒歩で到着した人たちを除く300人以上を空港まで送り届けたということです。

イギリス 「退避作戦はまもなく最終段階」

イギリスのウォレス国防相は27日、現地メディアの取材に対して「空港にいた最後の1000人の退避に関する手続きを進めていて、27日中に飛行機で送り出す予定だ」と述べました。

また、ウォレス国防相は声明で「退避作戦はまもなく最終段階に入る」とした一方で、退避の手続きを行っていた現地の施設を閉鎖したことを明らかにし、「全員が退避できたわけではないことを遺憾に思う」としています。

岸防衛相 「爆発後も自衛隊活動は継続」(27日午前)

岸防衛大臣はアフガニスタンに残る日本人などの退避に向け、現地に派遣している自衛隊の活動は、首都カブールの空港付近で起きた大規模な爆発のあとも継続しているとする一方、現地で活動できる期間は限られ、事実上、27日までになるという認識を示しました。

バイデン大統領 「退避の計画は続行」(27日午前6時すぎ)

アフガニスタンの首都カブールで起きた大規模な爆発で、アメリカ軍の兵士を含む多くの死傷者が出たことについてバイデン大統領は、現地に残るアメリカ人や地元の協力者などの退避について「アメリカは脅迫に屈しない。退避の計画は続行する。軍が撤退した後も続ける」と述べ、退避は継続させる考えを示しました。

一方で、アメリカ軍の撤退については「20年にわたる戦争を終わらせる時だ」と述べ考えに変わりはないことを強調しました。

また、ホワイトハウスのサキ報道官は今月31日までのアメリカ軍の撤退期限について聞かれ、「スケジュールに変更はない」と述べ、期限に変更はないとの立場を示しました。

政府専用機がパキスタン到着 (27日未明)

26日夕方、愛知県の小牧基地を離陸していた政府専用機が日本時間の27日未明、パキスタンのイスラマバードに到着しました。

首都カブールの空港近くで大規模な爆発(26日夜)

アフガニスタンの首都カブールにある空港のゲート付近で大規模な爆発が起きました。また、空港のゲートに近いホテルのあたりで別の爆発も起きたということです。

アメリカ国防総省は現地に展開していたアメリカ兵13人が死亡、18人がけがをしたと明らかにしました。複数の海外メディアによりますとアフガニスタン人の死傷者も多数に上っていると見られます。

政府専用機が小牧基地からパキスタンへ出発(26日午後4:40)

政府専用機が待機していた隊員や資機材を乗せ愛知県の小牧基地からパキスタンに向けて出発しました。

吉田陸上幕僚長「安全に輸送できる」(26日午後2:30ごろ)

陸上自衛隊トップ、吉田圭秀陸上幕僚長は会見で次のように述べました。

「アメリカ軍が行う空港内と周辺における安全確保によって航空機の離着陸は行われており安全な輸送を実施することができると考えている。今回はアメリカ軍が今月末を撤収期限としており早期に現地に入り活動を開始しなくてはならないという特性がある。在留邦人などを把握する外務省、タリバン側、アフガニスタンの他国軍とも連絡をとりながらやらねばならないオペレーションだろうと感じる。あらゆる手段で情報収集し任務を進めていくことが重要だ」

政府専用機が千歳基地から小牧基地へ(26日午後0:20ごろ)

政府専用機が運用する部隊が所属する北海道の千歳基地から愛知県の小牧基地に向かいました。

C2輸送機がカブール空港に(25日)

C2輸送機がカブールの空港に向かい、誘導などに当たる隊員を送り届けました。

退避を希望する人が空港にいればイスラマバードまで輸送する予定でしたが空港に到着できておらず、現地時間25日は輸送は行われませんでした。

C130輸送機2機 イスラマバードに到着(25日 22:00すぎ)

C130輸送機2機は日本時間の25日午後10時すぎまでにパキスタンのイスラマバードに到着しました。

C130輸送機は今回の任務の主力機で、退避を求める人の輸送に当たることになっています。

追加派遣の政府専用機 千歳基地に戻る(25日 14:00ごろ)

25日にも追加派遣される予定だった政府専用機が、出発に向けた準備を進めていた愛知県の小牧基地を離陸し、運用する部隊が所属する北海道の千歳基地に戻りました。

防衛省は「運航に必要な準備が整うまで待機する」としています。

防衛省 政府専用機の追加派遣を発表(24日 23:50ごろ)

防衛省は国内で待機している自衛隊員をすみやかに現地に向かわせるため、翌25日にも政府専用機1機を追加派遣すると発表しました。

アメリカ軍の撤退期限が8月末に迫る中退避を急ぐ必要があると判断したということです。

C2輸送機1機 イスラマバードに到着(24日 20:00ごろ)

24日未明に日本を出発したC2輸送機1機がイスラマバードに到着しました。

C130輸送機2機 那覇基地を離陸(24日 19:40ごろ)

C130輸送機2機が給油などを行ったあと那覇基地を離陸しました。

C130輸送機2機 入間基地を離陸(24日 13:30ごろ)

航空自衛隊のC130輸送機2機が入間基地を離陸しました。

C130輸送機は今回の任務の主力機です。

アフガニスタンの首都・カブールの空港とイスラマバードの間を往復し、国外退避を希望する日本人に加え日本大使館やJICA=国際協力機構で働くアフガニスタン人のスタッフなどを輸送する任務に当たります。

指揮官の金子空将が派遣隊員に訓示(24日 13:00すぎ)

今回の任務に当たる航空自衛隊と陸上自衛隊による「統合任務部隊」の指揮官、金子真一空将が派遣される隊員に訓示を行いました。

金子空将は「遠い地での任務で不安を抱えている者もいるかもしれないが、それぞれが役割を果たし任務を完遂することを期待する」と述べました。

C2輸送機 美保基地を離陸(24日 1:10ごろ)

C2輸送機は給油などを行ったあと鳥取県の美保基地を離陸しました。

C2輸送機 入間基地を離陸(23日 18:20ごろ)

航空自衛隊のC2輸送機1機が派遣される自衛隊員を乗せ、埼玉県の入間基地を離陸しました。

C2輸送機は自衛隊の活動拠点となるパキスタンの首都・イスラマバードに隊員や物資を運ぶのが任務です。

岸防衛相「安全な退避実現に向け協力加速」(23日 13:00ごろ)

岸防衛大臣が記者団の取材に対し「現地の情勢が急速に流動化している。アメリカなど関係国と連携しながらできるだけはやく到着させ、邦人、現地職員などの安全な退避の実現に向けて協力を加速させる」と述べました。

岸防衛相 “在外邦人等の輸送”を命令(23日 正午すぎ)

岸防衛大臣が、アフガニスタンに残る日本人や大使館で働くアフガニスタン人のスタッフを退避させるため、自衛隊機による「在外邦人等の輸送」を命令しました。