“宣言”追加「人の流れ増える前にしてほしかった」札幌市長

緊急事態宣言の対象地域に北海道が追加される見通しとなったことを受けて、札幌市の秋元市長は、記者団に対し、今の厳しい感染状況が続けば、必要な医療が提供できない状況も出かねないとして、宣言に伴う措置への協力を呼びかけました。

札幌市の秋元市長は「市内は大変厳しい感染状況で、この状況が続いていくと、入院が必要な方に医療の提供ができないという状況も出かねない。とりわけ、週末については、外出を自粛し、日常の買い物についても、できるかぎり回数を減らして人との接触機会を減らすことに協力をいただきたい」と述べました。

そのうえで「ここで、いま一度、市民と事業者と一致団結して感染を減らしていきたい。ここ1、2か月でワクチン接種が一定程度進んでいくまでの間に感染拡大をいかに抑え込むかが重要で、強い措置が継続されることになるが、市民や事業者の理解と協力をお願いしたい」と述べ、協力を求めました。

一方、秋元市長は「札幌市では先月20日すぎには1週間の新規感染者数が10万人当たり25人を超えて緊急事態宣言並みの感染状況となり、今は100人を超える状況だ。夏休みやお盆で人の流れが増える前に宣言を発令してほしかったというのが本心だ」と述べました。

また、宣言に伴う措置をめぐり秋元市長は「前回の宣言の際と同様、土日の人出を抑えるためには大規模商業施設などの休業要請も必要ではないかと考えており、その前提で道と協議している」と述べました。