60代男性 30超の医療機関から搬送断られ死亡 千葉 市川

新型コロナウイルスの感染拡大で救急患者を受け入れる医療機関が決まらない搬送困難なケースが増える中、千葉県市川市で救急要請をした60代の男性が30施設以上の医療機関から搬送を断られ、およそ4時間後ようやく搬送された病院で死亡が確認されました。

市川市消防局によりますと、今月18日午後9時すぎ、市内に住む62歳の男性の弟から「兄が自宅で倒れていて意識がない」と消防に通報がありました。

自宅に到着した救急隊は、男性が38度台の熱があり新型コロナへの感染も疑われるとして男性を救急車に乗せたうえで県内の30施設以上の医療機関に照会しましたが、なかなか搬送先が見つかりませんでした。

午前0時すぎになって、およそ50キロ離れた県内東部の病院に搬送することが決まりましたが、男性は到着した病院で死亡が確認されました。

通報からおよそ4時間がたっていました。

医師の診断では男性は脳出血を起こしていたということで、新型コロナに感染していたかどうかは分からないということです。

市川市消防局の担当者は「高熱があると新型コロナが疑われるが第5波以降はどこも病院がひっ迫していて搬送先を探すのが難しい状況だ」と話していました。