パラリンピック 新型コロナ 選手村の5人含む16人感染確認

東京パラリンピックに出場するため、海外から来日して選手村に滞在する選手2人と選手団の関係者3人を含む、新たに16人が新型コロナウイルスに感染したことがわかりました。

大会組織委員会は25日、東京パラリンピックに関連して、新型コロナの検査で新たに陽性反応を示した人は16人に上ったと発表しました。

海外から来日した人は7人で、このうち選手村に滞在する選手が2人、選手団の関係者が3人でした。あとの2人は、選手村以外に滞在する大会関係者でした。

また、日本在住の人は9人で、大会の委託業者が8人、メディア関係者が1人でした。

一方で、組織委員会は23日に発表した選手村に滞在する選手団の関係者が、過去に感染したことがあり、再度検査したところ陰性だったとして、感染者の累計から除外しました。

これで、組織委員会が8月12日から発表しているパラリンピックに関連して検査で陽性になった人の累計は169人となりました。

一方、組織委員会などのまとめによりますと、東京オリンピック・パラリンピックに関連して海外から来日した選手や関係者は7月1日から8月23日までに5万2576人で、空港での検査で陽性が判明したのは51人、陽性率は0.1%です。

また、選手村や競技会場など大会の管轄下で行った77万9211件の検査では、240人の感染が確認され、陽性率は0.03%となっています。

このほか、日本在住の大会の委託業者やボランティアなどの中には、自主的に検査を受けて感染が確認された人もいて、組織委員会などは、こうした人たちを含めて発表しています。

選手村での発生は「競技も所属の国・地域もバラバラ」

選手村で選手2人と選手団の関係者3人の感染がわかったことについて、「クラスターが発生したのか」と問われた大会組織委員会の高谷正哲スポークスパーソンは「競技も所属の国・地域もバラバラのようだ。クラスターと宣言ができるかどうかは、今後しっかり状況を注視し専門家のアドバイスをもらいながら伝え方を慎重に話していきたい」と述べました。