佐賀県 まん延防止等重点措置適用を要請 旧唐津市を対象へ

新型コロナウイルスの急激な感染拡大を受けて、佐賀県は24日、国に「まん延防止等重点措置」の適用を要請しました。適用された場合は合併前の旧唐津市を対象地域として、飲食店での酒類の提供停止などを行う考えです。

佐賀県の山口知事は24日夕方、記者団の取材に対し国に「まん延防止等重点措置」の適用を要請したことを明らかにしました。

適用された場合は、感染状況が深刻な合併前の旧唐津市を対象地域とする考えです。

山口知事は「旧唐津市で感染がさらに広がることを想定した場合、後手を踏まないよう今の段階から要請した方がよいと判断した」と述べました。

これに先駆けて開かれた県の新型コロナウイルスの対策本部会議では、唐津市を含む唐津保健所管内の新規の感染者数は、最近では県全体のおよそ4割を占め、中でも旧唐津市は人口当たりでみると、東京など緊急事態宣言が出ている地域に匹敵する水準だと報告されました。

佐賀県では県全域の飲食店に対し、すでに8月20日から営業時間の短縮を要請しています。

県では重点措置の内容について、飲食店での酒類の提供自粛や大型店舗の営業時間の短縮などが柱になるとしていて、国が適用を決めた場合、今週中に具体的な内容を公表することにしています。