小・中学校 新型コロナ感染拡大で夏休み延長や臨時休校の動き

緊急事態宣言が続く1都6県では、夏休みを延長し学校開始の時期を遅らせたり、オンライン授業を導入したりする自治体の動きが出ています。

東京

東京都内では、今週から来週にかけて、多くの小中学校で当初の予定どおり学校が始まりますが、調布、多摩、日野の3つの市が夏休みを延長して学校の開始を遅らせることを決めました。

このうち調布市は、今月27日に始業式の予定でしたが、夏休みを10日間延長し、来月6日に学校を開始します。

さらに学校開始後も、来月10日まではオンライン授業を実施することにしています。

神奈川

神奈川県内では横浜市、川崎市、相模原市、それに大和市が夏休み明けの臨時休校を決めたのに続き、南足柄市も小中学校の臨時休校を決めました。

南足柄市では夏休み明けの今月30日から来月3日までを臨時休校とすることを決め、学校が再開したあとも来月10日までは午前授業とするほか、中学校の部活動については当面、原則として中止にします。

埼玉

埼玉県内では越谷市や三郷市など7つの市と町で、学校の開始時期を遅らせます。

また、さいたま市では、今月26日から2学期が始まりますが、緊急事態宣言中は、登校するかどうかは自由として、自宅にいる子どもたちは授業をオンラインで受けられるということです。

埼玉県は25日開かれる県の専門家会議で夏休み明けの学校での感染対策の方針について話し合い、市町村の各教育委員会に通知を出すことにしています。

千葉

千葉県内では富津市の小中学校2校が夏休み明けの臨時休校を決め、そのほか多くの小中学校では分散登校や短縮授業などの対応を検討しています。

千葉県は県内の市町村の各教育委員会に対して児童・生徒の感染リスクを避ける取り組みを徹底するよう求める通知を出していて、各教育委員会は夏休み明けの対応について検討を進めています。

茨城

茨城県内では、境町が緊急事態宣言の期間中臨時休校にするほか、水戸市、牛久市、利根町が今月いっぱい臨時休校にすることがわかりました。

一方、守谷市は当初の予定どおり、25日から授業を再開しますが、タブレット端末を使ってオンラインで授業を行うということです。

栃木

栃木県内ではさくら市と塩谷町は今月27日を臨時休校とし、始業日を今月30日に変更することを決めました。

また、来月12日までの間、壬生町は子どもたちの登校を取りやめ、オンラインで授業を行うほか、佐野市は分散登校やオンライン授業を行うことにしています。

群馬

群馬県では夏休み明けに小中学校の休校を決めた自治体はありません。

館林市と大泉町など6つの市町村が分散登校を実施するほか、太田市は、小学校は通常どおりですが中学校は分散とすることを24日決めました。

また、一部の自治体では授業時間を短縮するところもあるということです。