将棋 藤井二冠 「王位戦」初防衛かけた第5局 1日目が終了

将棋の藤井聡太二冠が2つめのタイトル防衛に王手をかけている「王位戦」七番勝負の第5局が徳島市で始まり、豊島二冠が「封じ手」を行って、2日制の対局の1日目が終了しました。

「王位戦」七番勝負の第5局は、24日午前9時から徳島市の料亭で行われ、藤井二冠は青色の羽織を着て、豊島二冠は薄緑色の羽織姿で対局場に現れました。

藤井聡太二冠(19)は、去年、八大タイトルのうち「棋聖」と「王位」を獲得し、7月には、このうち「棋聖」を防衛して史上最年少で九段に昇段しています。

今回の「王位戦」七番勝負は「棋聖」に続く防衛戦で、挑戦者の豊島将之二冠(31)に、ここまで3勝1敗として、タイトル防衛まであと1勝に迫っています。
対局は、それぞれの持ち時間が8時間の2日制で、24日は両者が1手におよそ2時間を消費する長考を見せるなど、じっくりと進む展開となりました。

そして午後6時、後手の豊島二冠が次の1手を紙に書いて立会人に渡す「封じ手」を行い、対局初日が終わりました。

対局は、25日午前9時に「封じ手」を開封して再開され、午後に勝敗が決まる見通しで、藤井二冠がこれに勝てば「棋聖」に続き「王位」のタイトルでも防衛を果たします。

立会人 深浦九段「終盤のぎりぎりのせめぎ合いに期待」

対局の立会人を務めている深浦康市九段は、今回の王位戦について「“二冠”対“二冠”の戦いで、この王位戦の勝者によって将棋界の勢力図が変わってくるという、大変大きな勝負が繰り広げられています」と話しています。

また、王位戦の開幕時点で、藤井二冠が豊島二冠に1勝6敗と大きく負け越していたことを受けて「藤井二冠にとって豊島二冠は乗り越えなくてはいけない相手で『王位』の保持者でありながらチャレンジ精神を忘れずに豊島さんに立ち向かうように、1局1局力を振り絞っているのが分かります。おそらく豊島二冠は、藤井二冠のメンタル面の強さをひしひしと感じていると思います」と話していました。

第5局の1日目の進行については「豊島二冠が主導権を握りにいく形でスタートしましたが、藤井二冠も勢いに負けずに立ち向かっていきました。そこから、じりじりする長考合戦に入り、なんとか自分のものにしたいという両者の気持ちがぶつかっています。あすも、終盤のぎりぎりのせめぎ合いが期待できます」と話していました。