インドネシア 経済活動制限 きょうから緩和 感染者減少傾向で

先月、新型コロナウイルスの感染が急拡大したインドネシアでは、1日の新たな感染者がおよそ2か月ぶりに1万人を下回り、感染者は減少傾向となっています。
24日から首都ジャカルタでは飲食店の店内営業が認められるなど、経済活動の制限が緩和されます。

インドネシアでは、感染力が強い変異ウイルス「デルタ株」の広がりから、先月、1日当たりの感染者が5万人を上回り、医療体制が危機的な状況に陥りました。

首都ジャカルタがあるジャワ島や主要な観光地のバリ島などで厳しい制限措置がとられる中、今月中旬以降は感染者が減少傾向となっていて、23日、新たに感染が確認されたのは9604人と、およそ2か月ぶりに1万人を下回りました。

また、死者は842人で、およそ1か月ぶりに1000人を下回りました。

このため、ジョコ大統領は23日夜、首都ジャカルタや第2の都市スラバヤなどで、4段階で最も高かった警戒レベルを1段階引き下げ、制限措置を緩和すると発表しました。

発表を受けて、対象の地域では24日から、収容人数を制限したうえで飲食店の店内営業が認められるほか、基幹産業の輸出関連企業の活動も全面的に認められます。

一方、政府は今後再び感染が増加に転じる可能性もあるとして、国民に引き続き感染対策の徹底を呼びかけています。