プロ野球 鼻水などの症状でも検査実施へ 感染急拡大で新対応

プロ野球12球団の代表者会議が開かれ、新型コロナウイルスの急速な感染拡大を受け鼻水などの症状でもすぐに検査を行うといった新たな対応をとることになりました。

12球団代表者会議の前に行われたプロ野球とサッカーJリーグの対策連絡会議では、新型コロナウイルスの急速な感染拡大を受け、感染症の専門家から選手やチーム関係者への検査の頻度を増やしたり、チームが独自に濃厚接触の疑いがある人をリストアップする際の基準の見直しを求めたりする意見が出されました。

このため代表者会議では新たな対応について話し合いました。

NPB=日本野球機構によりますと、各球団が選手やスタッフに対し鼻水などの症状でも報告するよう呼びかけてすぐに検査を行い感染の防止につなげるということです。

また感染者が出た際に濃厚接触の疑いがある人をリストアップする基準について、これまでは症状が出た日や陽性判定を受けた日から48時間前までさかのぼって行動を調査しリストアップしてきましたが、今後は72時間前までに対象を拡大することになりました。

また緊急事態宣言が出ている地域にある球団は検査の頻度の目安をことし5月末から1週間に1回としていて、今後もそれを継続していくということです。

NPBの井原敦事務局長は「対応について議論したものを専門家にみてもらったうえで12球団に展開したい」と話していました。