妊婦にワクチン優先接種 神奈川 秦野市と伊勢原市で

妊婦が安心して出産できるようにと、神奈川県の秦野市や伊勢原市は妊婦にワクチンの優先接種を始めます。

このうち秦野市は、30代へのワクチン接種を来月中旬に始める予定ですが、日本産科婦人科学会などが、妊婦にワクチン接種を勧める提言を今月14日に公表したことを受けて、市内などに住む妊婦を対象に、ファイザーのワクチンを優先接種することを決めました。

接種後、体調が悪くなっても対応できる同伴者がいることを条件に、母子手帳の交付を受け、かかりつけの医師の同意が得られた妊婦に対して、今月30日から来月17日の間、市の総合体育館で1回目の接種をする予定で、市は今月27日から電話番号0570-666-159で予約を受け付けます。

また、30代以下へのワクチン接種の時期が決まっていない伊勢原市も、市内に住む妊婦やその配偶者、それに伊勢原市に里帰りして出産する妊婦などを対象に、今月29日から優先接種を始める予定で、25日から電話番号0120-080-955で予約を受け付けます。

千葉県柏市では新型コロナウイルスに感染し、自宅で療養していた妊婦が入院先が見つからずに自宅で出産して赤ちゃんが亡くなったことから、いずれの市の担当者も「優先接種によって妊婦の安心につなげたい」と話しています。