NYの復活願うコンサート ワクチン接種証明など提示して参加

新型コロナウイルスの感染拡大によって、経済活動が深刻な打撃を受けたアメリカ・ニューヨークの復活を願う野外コンサートが開かれ、ワクチン接種の証明書などを提示して参加した人たちが生演奏を楽しみました。

このコンサートは、ニューヨーク市が企画したもので、21日夕方からマンハッタンの公園、セントラルパークの6万人を収容できる会場で開かれました。

ニューヨーク市では去年、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、コンサートホールや劇場などが次々と閉鎖され、エンターテインメント産業が大きな打撃を受けました。

今回のコンサートは、経済活動の再開が進むニューヨークの復活を願ったものですが、市内では、感染力が強い変異ウイルス「デルタ株」が広がり、感染者も増加傾向にあります。

このため会場では、年齢や健康状態に応じて▼ワクチン接種の証明書や、▼72時間以内に受けたPCR検査の陰性証明の提示を求める対策がとられました。

コンサートは、2時間半余り行われたあと、雨のため中止となりましたが、訪れた人たちはステージで披露されるミュージシャンの生演奏を楽しんでいました。

参加した22歳の女性は、「これまで行動を制限されていたのでワクチン接種を受けてコンサートに参加することに興奮しています。デルタ株は心配ですが、みんながワクチン接種を受けたと知っているので、より安全だと感じています」と話していました。