アフガニスタン 政権崩壊から1週間 新政権樹立 どう進むか焦点

アフガニスタンで武装勢力タリバンが首都カブールを制圧し、政権が崩壊してから22日で1週間となります。市民生活は平静を取り戻しつつありますが、タリバンの統治に対する市民の不安や警戒感は強く、新しい政権の樹立がどのように進むのかが焦点となります。

アフガニスタンでは、アメリカ軍が撤退を進める中、タリバンが今月15日に首都カブールを制圧して政権が崩壊し、再び権力を掌握しました。

カブールでは市場が再開されるなど平静を取り戻しつつありますが、まだ多くの商店は閉まったままで銀行も営業しておらず、市民の多くは外出を控えて、状況を見守っているものとみられます。

一方、国外に逃れようとカブールの国際空港には依然、多くの市民が詰めかけ、混乱が続いていて、現地のアメリカ大使館は、21日、治安上の脅威があるとして現地に残るアメリカ人に対し、新たな指示があるまで空港には近づかないように通達しました。

政権の崩壊から22日で1週間となるなか、タリバンは、南部のカンダハルからカブール入りしたナンバー・ツーのバラダル師が中心となって、新しい政権の樹立に向けた協議を本格化させるものとみられています。

ロイター通信によりますとタリバンは、新政権の枠組みを数週間以内に明らかにするとしていて、かつて人権の侵害などを繰り返したタリバンの統治への市民の不安や警戒感が広がる中、政権の樹立がどのように進むのかが焦点となります。

米軍が1万7000人を退避

アメリカ軍はアフガニスタンで暮らすアメリカ人や、通訳などとしてアメリカ軍に協力してきたアフガニスタン人の国外退避を支援しています。

アメリカ国防総省は21日、会見を開き、この1週間に、アメリカ人2500人を含むおよそ1万7000人を、カブールから国外に退避させたことを明らかにしました。

アメリカ国務省によりますと、退避した人々の多くは中東のカタールなどを経由してアメリカに向かうということです。

国防総省のカービー報道官は「われわれはできるだけ早く、安全に、退避を実行し、このミッションを達成することに集中している」と述べました。