アストラゼネカのワクチン 接種後の副反応は? 国の調査始まる

アストラゼネカの新型コロナウイルスのワクチンについて、接種後の副反応を調べる国の調査が始まりました。

アストラゼネカのワクチンは今月公的な予防接種に追加され、厚生労働省の研究班が20歳以上の希望者を募って21日から接種後の副反応を調査しています。

東京 文京区の順天堂大学医学部附属順天堂医院では午前9時半から接種が始まりました。

医師がワクチンについて、極めてまれに血栓が生じるリスクがあると指摘され、公的な予防接種では必要性がある場合を除いて原則40歳以上が対象になっていることを説明しました。

そのうえで同意を得て接種を行い、30分間経過を観察していました。

この病院ではおよそ500人を目標に希望者を募る予定で、2回目の接種の4週間後まで体温や接種部位の状態などを日誌に記録して提出してもらい、研究班で分析するということです。

調査に協力した20代女性は「原則40歳以上と聞いて不安もありましたが、それ以上に感染が不安です。実家にも帰りたいので参加を決めました」と話していました。

40代女性は「自治体で接種の予約が全然取れず、子どもが5人いて学校も再開するので、打っておこうと参加しました」と話していました。

研究班のメンバーで、順天堂大学総合診療科の内藤俊夫主任教授は「日本人特有の副作用がないか、データを取って広く公開していきたい」と話していました。