ワクチン3回目 医療従事者1人に接種 都庁の大規模会場

東京都が都庁に設けた新型コロナウイルスワクチンの大規模会場で、3回目の接種を希望した医療従事者1人に対して、医師の判断で実際に3回目の接種が行われていたことが関係者への取材で分かりました。厚生労働省が示している「実施規則」では接種は2回とされていて、都は「医師の判断は不適切だった」としています。

東京都は、都庁北展望室の大規模会場で医療従事者などに接種を行っていて、関係者によりますと、今月18日、医療従事者1人に対して、3回目の接種が行われたということです。

この医療従事者は、7月下旬に2回目を打ち終えていましたが、受け付けの際に3回目の接種を希望したということです。

そのまま会場に案内され、問診した医師は3回目であることを認識していましたが、この医師は海外で3回接種したというデータがあることを根拠に行えると判断したということです。

厚生労働省が自治体に示している「実施規則」では接種は2回とされています。

このことについて、都は問診を行う医師に十分に周知しておらず、医師も知らなかったということです。

都は「周知が足りず、医師の判断も不適切だった。問診する医師に周知を徹底して再発防止に努めたい」としています。