京都市 妊婦と配偶者にワクチン優先接種実施 里帰り出産も対象

京都市は新型コロナの感染者が急増し、出産を控えた妊婦も感染リスクが高まっているなどとして、妊婦とその配偶者に対して、ワクチンの優先接種を始めることを決めました。

妊婦への優先接種は、千葉県で新型コロナウイルスに感染した妊婦の入院先が見つからずに自宅で早産となり、赤ちゃんが亡くなった問題や、市内で若い世代の感染者が急増して感染リスクが高まっていることを受けて、京都市が実施を決めました。

対象は母子手帳を交付されている妊婦とその配偶者で、まだ、1回目の接種を受けていない人です。

里帰り出産を予定している妊婦も対象です。

予約は21日から受け付け、市の集団接種を申し込む一般のコールセンターに連絡をする際に妊婦であることを告げてもらいます。

そして、希望する会場や時間帯などを聞き取り、優先的に接種できるよう調整するということです。

優先接種は28日から開始できる見通しだということです。

妊婦は特に妊娠後期に感染すると重症化しやすいとされ、日本産科婦人科学会などは妊婦がワクチンを接種しても流産や早産などの頻度は差がないと報告されているとして妊娠の時期にかかわらずワクチンの接種を勧めていて、京都市も接種を呼びかけていくことにしています。