新型コロナ 29都道府県の5指標7項目(19日)

政府の「新型コロナウイルス感染症対策分科会」は、感染状況を示す4つのステージのうちどのステージにあるか判断するための指標として、「医療のひっ迫具合」、「療養者数」、「PCR検査の陽性率」、「新規感染者数」、「感染経路が不明な人の割合」の5つを示しています。
このうち「医療のひっ迫具合」は「病床使用率」「入院率」「重症者用病床の使用率」の3つの項目があります。

内閣官房のまとめによりますと、今月19日時点で、
▽緊急事態宣言が出されている東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県、大阪府、沖縄県の1都1府4県と、
▽20日から緊急事態宣言の対象となった茨城県、栃木県、群馬県、静岡県、京都府、兵庫県、福岡県の1府6県、
それに、▽20日以降、「まん延防止等重点措置」が適用されている1道15県の合わせて29都道府県のすべてで最も深刻な「ステージ4」に相当する項目が複数あります。

なお、病床関連の指標については、自治体の中にはすぐに受け入れることができる「即応病床数」などをもとに、異なる値を公表しているところもあります。

1-1 医療ひっ迫 使用率

まず医療のひっ迫具合です。

病床使用率は「ステージ3」が20%以上、「ステージ4」は50%以上が目安です。

病床全体の使用率は、▼茨城県で72%、▼栃木県で59%、▼群馬県で70%、▼埼玉県で73%、▼千葉県で76%、▼東京都で60%、▼神奈川県で87%、▼静岡県で56%、▼京都府で73%、▼大阪府で63%、▼兵庫県で63%、▼福岡県で60%、▼沖縄県で82%、▼北海道で38%、▼宮城県で71%、▼福島県で61%、▼富山県で46%、▼石川県で53%、▼山梨県で70%、▼岐阜県で56%、▼愛知県で38%、▼三重県で53%、▼滋賀県で90%、▼岡山県で38%、▼広島県で34%、▼香川県で63%、▼愛媛県で42%、▼熊本県で54%、▼鹿児島県で79%となっています。

1-2 医療ひっ迫 入院率

入院率は「ステージ3」が40%以下、「ステージ4」が25%以下が目安です。

入院率は、▼茨城県は適用外、▼栃木県で15%、▼群馬県は適用外、▼埼玉県で5%、▼千葉県で9%、▼東京都で9%、▼神奈川県で10%、▼静岡県で9%、▼京都府で8%、▼大阪府で12%、▼兵庫県で15%、▼福岡県は適用外、▼沖縄県で10%、▼北海道で17%、▼宮城県は適用外、▼福島県で36%、▼富山県で29%、▼石川県で30%、▼山梨県は適用外、▼岐阜県で27%、▼愛知県は適用外、▼三重県で13%、▼滋賀県は適用外、▼岡山県は適用外、▼広島県は適用外、▼香川県で23%、▼愛媛県は適用外、▼熊本県で22%、▼鹿児島県は適用外です。

「適用外」については、文末を参照してください。

1-3 医療ひっ迫 重症者

重症者の病床使用率は「ステージ3」が20%以上、「ステージ4」は50%以上が目安です。

重症者用の病床使用率は、▼茨城県で36%、▼栃木県で43%、▼群馬県で22%、▼埼玉県で81%、▼千葉県で78%、▼東京都で90%、▼神奈川県で100%、▼静岡県で36%、▼京都府で75%、▼大阪府で41%、▼兵庫県で39%、▼福岡県で13%、▼沖縄県で97%、▼北海道で15%、▼宮城県で38%、▼福島県で35%、▼富山県で28%、▼石川県で21%、▼山梨県で8%、▼岐阜県で3%、▼愛知県で20%、▼三重県で20%、▼滋賀県で17%、▼岡山県で18%、▼広島県で13%、▼香川県で39%、▼愛媛県で23%、▼熊本県で18%、▼鹿児島県で5%となっています。

2 療養者数

続いて療養者数は、人口10万人当たり「ステージ3」が20人以上、「ステージ4」は30人以上が目安です。

▼茨城県で54人、▼栃木県で89人、▼群馬県で100人、▼埼玉県で325人、▼千葉県で191人、▼東京都で306人、▼神奈川県で168人、▼静岡県で105人、▼京都府で173人、▼大阪府で190人、▼兵庫県で93人、▼福岡県で165人、▼沖縄県で439人、▼北海道で83人、▼宮城県で76人、▼福島県で55人、▼富山県で77人、▼石川県で68人、▼山梨県で75人、▼岐阜県で83人、▼愛知県で93人、▼三重県で98人、▼滋賀県で108人、▼岡山県で83人、▼広島県で63人、▼香川県で70人、▼愛媛県で52人、▼熊本県で84人▼鹿児島県で87人でした。

3 検査陽性率

最近1週間のPCR検査などの陽性率です。

「ステージ3」が5%以上、「ステージ4」が10%以上が目安です。

▼茨城県で13.8%、▼栃木県で17.9%、▼群馬県で19.1%、▼埼玉県で16.2%、▼千葉県で22.0%、▼東京都で23.3%、▼神奈川県で34.8%、▼静岡県で13.4%、▼京都府で20.9%、▼大阪府で12.0%、▼兵庫県で23.3%、▼福岡県で15.9%、▼沖縄県で16.5%、▼北海道で10.3%、▼宮城県で15.6%、▼福島県で5.6%、▼富山県で19.9%、▼石川県で5.4%、▼山梨県で9.0%、▼岐阜県で14.3%、▼愛知県で10.2%、▼三重県で8.6%、▼滋賀県で16.7%、▼岡山県で14.2%、▼広島県で2.4%、▼香川県で9.3%、▼愛媛県で8.3%、▼熊本県で15.0%、▼鹿児島県で15.6%となっています。

4 新規感染者数

人口10万人当たりの直近1週間の新規感染者は「ステージ3」が15人以上、「ステージ4」は25人以上が目安です。

▼茨城県で72人、▼栃木県で62人、▼群馬県で84人、▼埼玉県で161人、▼千葉県で156人、▼東京都で240人、▼神奈川県で170人、▼静岡県で83人、▼京都府で109人、▼大阪府で144人、▼兵庫県で96人、▼福岡県で124人、▼沖縄県で323人、▼北海道で62人、▼宮城県で57人、▼福島県で39人、▼富山県で59人、▼石川県で47人、▼山梨県で67人、▼岐阜県で75人、▼愛知県で79人、▼三重県で75人、▼滋賀県で84人、▼岡山県で74人、▼広島県で56人、▼香川県で56人、▼愛媛県で41人、▼熊本県で86人、▼鹿児島県で82人となっています。

5 感染経路不明者の割合

最後に感染経路が不明な人の割合です。

目安の値は「ステージ3」、「ステージ4」ともに50%です。

▼茨城県で41%、▼栃木県で43%、▼群馬県で51%、▼埼玉県で52%、▼千葉県で75%、▼東京都で61%、▼神奈川県で68%、▼静岡県で35%、▼京都府で62%、▼大阪府で65%、▼兵庫県で58%、▼福岡県で57%、▼沖縄県で59%、▼北海道で44%、▼宮城県で58%、▼福島県で39%、▼富山県で50%※、▼石川県で41%、▼山梨県で52%、▼岐阜県で53%、▼愛知県で55%、▼三重県で44%、▼滋賀県で28%、▼岡山県で48%、▼広島県で45%、▼香川県で45%、▼愛媛県で23%、▼熊本県で48%、▼鹿児島県で37%となっています。

※富山県は49.8%を四捨五入した数値です。
指標として新たに採用された「入院率」は、すべての療養者に占める入院できている人の割合です。

新型コロナウイルスの患者が増加すると、本来は入院する必要があるのに入院できずに自宅や施設で療養する人が増えることから、「入院率」は数値が低いほど、受け入れることができない患者が増えている、つまり医療がひっ迫している可能性があることになります。

ただ、政府の「新型コロナウイルス感染症対策分科会」は以下の場合には適用されないとしています。

▼療養者数が、人口10万人当たり10人未満の場合。
▼新規陽性者数のうち入院が必要な人が発生届の翌日までに入院できている場合です。

こうした自治体についてはステージの判断は行われません。