茨城県 自宅療養者数が先月比15倍と急増 電話対応窓口もひっ迫

新型コロナウイルスの感染が急拡大し、茨城県では自宅療養者の数が1か月ほど前の15倍に急増しています。健康状態を電話で確認している県のチームも人員を増やしていますが、本来の業務時間内では対応しきれないケースも相次いでいます。

茨城県内ではこれまでにないスピードで新型コロナウイルスの感染が拡大していて、自宅で療養している人の数も19日時点で1557人と、100人前後だった先月なかばと比べて15倍に急増しています。

県の「健康観察チーム」では、看護師などが自宅療養者に毎日1回から2回電話をかけて健康状態を確認したり、相談に応じたりしていますが、県総合健診協会や県の他部署から応援をもらって人員を4倍の30人にまで増やしたのに、本来の業務時間である午前9時から午後5時の間には電話が終わらないケースが相次いでいるということです。

県内各地の保健所でも夜から翌朝までの間、自宅療養者から症状が悪化した場合の連絡や相談を受け付けていますが、件数が急増し、対応がひっ迫しています。
茨城県保健福祉部の滝睦美次長は「時間内では到底、電話がかけ終わらない状況だ。県庁職員も他の業務をしながらの対応なので、さらに感染が拡大した場合を考えるととても不安だ」と話しています。