「ワクチン2回接種」で感染は未接種者の“約17分の1” 厚労省

新型コロナウイルスに感染した人のワクチンの接種状況を厚生労働省が調べたところ、2回接種した人の感染は接種していない人に比べておよそ17分の1と大幅に少なくなっていることが分かりました。

これは厚生労働省が8月18日の専門家会合で示したもので、8月10日から12日の3日間に報告された全国の感染者5万7293人のワクチンの接種歴を分析しました。

その結果、感染した人の82%にあたる4万7132人が1回もワクチンを接種していませんでした。
人口10万当たりで新規感染者数を比べると
▽ワクチンを接種していない人は67.6人
▽1回目のみ接種していた人は22.7人
▽2回接種した人は4.0人で
2回接種した人は接種していない人に比べておよそ17分の1になっていたということです。
また、年代別にみてみますと人口10万当たりの新規感染者数は
65歳未満では
▽接種していない人で69.7人
▽2回接種した人では7.4人

65歳以上では
▽接種していない人で31.1人
▽2回接種した人では2.3人と
なっていました。
ワクチンに詳しい北里大学の中山哲夫特任教授は「どの年齢層でもワクチンの効果があることを示すデータで、希望する人にはできるだけ早く2回接種する必要がある。年齢別の効果はさらに詳しく分析するべきだ」と話していました。