コンビニ売り上げ 5か月連続増もコロナ前の水準には回復せず

先月の全国のコンビニエンスストアの売り上げは、巣ごもり需要に加え、気温が高めでアイスクリームなどの販売が好調だったことから、去年の同じ月より5%余り増え、5か月連続で増加しました。ただ、新型コロナウイルスの感染拡大前の水準には回復しておらず、影響が続いています。

日本フランチャイズチェーン協会の発表によりますと、全国にあるコンビニの先月の売り上げは、1年以上営業している既存店の合計で9232億円となり、去年の同じ月より5.1%増加しました。

売り上げの増加は5か月連続で、巣ごもり需要で冷凍食品や酒類の販売が伸びたことに加え全般に気温が高めで、アイスクリームやソフトドリンクの販売が好調だったことなどによるものです。

ただ、新型コロナの感染拡大前のおととしとの比較では、全体の店舗数が増えているにもかかわらず、売り上げや客数は下回っていて、依然影響が続いています。

日本フランチャイズチェーン協会は「先月は、東京オリンピックが開催され、自宅で観戦する人たちの飲食の需要も取り込んで売り上げが伸びた。ただ、外出自粛の動きが強かった去年の反動で伸び率が高まった面も大きく、まだコロナ前の水準には回復していない」と話しています。