学術会議 任命拒否の理由不開示 研究者6人が不服審査請求

日本学術会議の会員人事をめぐり菅総理大臣から任命されなかった6人の研究者が、任命拒否の理由を明らかにするために行った情報開示の請求が認められなかったのは違法だとして、国の処分の取り消しを求める不服審査請求を行いました。

不服審査請求を行ったのは日本学術会議の会員に任命されなかった6人の大学教授で、内閣府と内閣官房に対し任命拒否の理由や経緯がわかる文書の開示を求めたところ、いずれも開示しないとする決定が出されたのは違法だとして処分を取り消すよう求めています。

審査請求書を提出したあと、6人のうち早稲田大学の岡田正則教授と東京慈恵会医科大学の小澤隆一教授の2人が都内で記者会見しました。

審査請求の理由について岡田教授は「今回の不開示決定で、政府は任命拒否の理由をどうしても隠したいし、説明しないつもりだとわかり、日本の政治・行政の現状を端的に反映していると感じた。法的にも、社会常識からみても許されないことで、この機会に是正しなければ今後の日本社会に大きな禍根を残す」と説明しました。

今後は、総務省の「情報公開・個人情報保護審査会」が、双方から意見を聞くなどして、決定が妥当だったかどうか審査することになります。

小澤教授は「違法な任命拒否の過程が明らかになることが、民主主義にとって極めて大事だ。審査会の役割に期待したい」と話していました。