家庭用コーヒー 相次ぎ値上げへ 店頭価格は約2割アップか

家庭用のレギュラーコーヒーについて、主なメーカー各社は来月以降、相次いで商品を値上げします。世界経済の回復傾向で海外の消費が伸びていることや、産地の天候不順でコーヒー豆の国際価格が高騰しているためとしています。

「UCC上島珈琲」来月1日から

メーカー各社によりますと、値上げされるのは家庭用のレギュラーコーヒーの主力商品などで、「UCC上島珈琲」が来月1日から、「味の素AGF」と「キーコーヒー」がことし10月1日から出荷価格を見直します。

これにより、店頭での小売価格はいずれも2割ほど高くなる見込みだということです。

原料となるコーヒー豆の国際価格の高騰が理由だとしていて、各社はコロナ禍で落ち込んでいた世界経済の回復傾向に伴い、欧米などでコーヒーの消費量が拡大していることや、世界最大の産地、ブラジルで雨不足などの天候不順に見舞われていることが背景にあると見ています。

さらに今後もコーヒー豆の価格が高値で推移すると見られることなどから、各社とも「一段と厳しい経営環境にある」としていて、UCCとキーコーヒーは、レストランや喫茶店向けの業務用のコーヒーについても順次、値上げする方針です。