子どもの感染増加傾向 学校での感染対策徹底呼びかけへ 政府

新型コロナウイルスに感染する子どもが増加傾向にある中、政府は、多くの地域で夏休み明けとなる9月以降にはさらに感染が広がるおそれがあるとして、発熱などの症状のある児童・生徒の登校を見あわせるなど感染対策を徹底するよう、改めて呼びかける方針です。

厚生労働省によりますと、新型コロナウイルスに感染した子どもの数は、今週17日までの1週間で、10歳未満が7441人、10代が1万4734人と、いずれも前の週からおよそ1.4倍と増加傾向にあり対策が急務となっています。

政府は、多くの地域で夏休み明けとなる9月以降になれば、学校現場や部活動などを通じて、さらに感染が広がるおそれがあるとして、改めて、感染への警戒を呼びかけることにしています。

具体的には、発熱などの症状がある場合には、児童・生徒の登校や教職員の出勤を見あわせるとともに、健康観察も徹底するよう求める方針です。

また、緊急事態宣言の対象地域にある高校では集団感染の事例も相次いでいることから、時差登校や分散登校、オンラインによる授業などを積極的に活用するほか、抗原検査キットの活用も促すことにしています。

一方、地域一斉の休校については、子どもたちの学習機会を確保する観点から、要請しない方針です。