新型コロナ患者 先月以降「自宅で死亡」全国で7人に 厚労省

先月以降、自宅で死亡したと国に報告された患者は、全国で合わせて7人に上っていることが厚生労働省のまとめで分かりました。

厚生労働省は自治体や医療機関から感染者の情報を集約するシステムを使って、新型コロナウイルスに感染した人が自宅で死亡した事例を調べました。

それによりますと、ことしに入ってから今月16日までに自宅で亡くなったと報告された人は全国で合わせて91人でした。

このうち7人は先月1日以降のおよそ1か月半に報告されたということです。

亡くなったいきさつや性別、年代、居住地などは公表されていません。

死亡してから自治体や医療機関が国に報告するまでに時間がかかることもあるため、実際に亡くなった人の数はさらに増える可能性があるということです。

感染の急拡大で首都圏を中心に医療体制が危機的な状況になる中、自宅での療養を余儀なくされる人が増えていて、自宅で容体が悪化する前にどう適切な医療につなげるかが喫緊の課題となっています。

厚労省「容体急変 速やかに入院などの対応とれるよう体制整備」

厚生労働省は「自宅療養中の健康観察を強化して、容体が急変した場合などは速やかに入院などの対応をとれるよう体制を整備していきたい」としています。