“出社拒否された” アフガン国営放送女性キャスターが訴え

アフガニスタンで武装勢力タリバンが権力を掌握する中、国営放送の女性キャスターが出社を拒否されたと訴え、かつて女性の権利を制限するなど抑圧的な統治を行ったタリバンが統制に乗り出しているのか不安が広がっています。

アフガニスタンで権力を掌握したタリバンは18日、カルザイ元大統領と接触するなど新政権の樹立に向けて崩壊した政権の有力者らとの協議を続けています。

こうした中、国営放送の女性キャスターが出社を拒否されたと訴える動画をツイッターに投稿しました。

その中で、女性キャスターは「出勤しようとしたら男性は放送局の中に入れたのに私は止められた。タリバンに体制が変わったのであなたは仕事を続けられない。放送局には近寄るなと言われた」と話しています。

タリバンは政権の座にあった20年前までイスラム教を極端に厳しく解釈した政策をとり、女性の就労や教育を禁止していました。

今回、権力を掌握して以降、タリバンの報道官は女性を含む人権について柔軟な姿勢を示し、国民や国際社会の不安の払拭(ふっしょく)に努めている様子です。

しかし17日、タリバンの幹部のハシミ氏はロイター通信に対し「新しい政府は民主制になることはない。統治評議会のトップが政府を運営するが、最高指導者のアクンザダ師はそれを超えた存在となる」と述べ、民主主義は採用されないとの見通しを示しました。

首都カブールの市民によりますと、国営放送ではこのところニュースキャスターが女性から男性に代わり、娯楽番組が減って宗教色の強い番組が増えているということで、タリバンが早速メディアの統制に乗り出しているのか、不安が広がっています。