”SOS見逃さないで” 子ども自殺増で休み明け前に緊急アピール

子どもの自殺が、過去最多となった去年を上回る深刻な状況になっていることから、不登校の子どもなどを支援するNPOが、自殺が増える夏休み明けの時期を前に緊急アピールを行い「子どもの命を守るためSOSを見逃さないで」と訴えました。

緊急アピールを行ったのは、不登校の子どもやその家族を支援するNPO法人「全国不登校新聞社」です。

ことし上半期に自殺した児童生徒の数は、国の統計の暫定値によりますと234人に上り、年間で過去最多となった去年の同じ時期を上回る深刻な状況になっています。

夏休み明けの時期は例年、自殺が増える傾向にあり、19日の緊急アピールでは、新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、強い危機感を持って警戒する必要があるとしています。

「全国不登校新聞社」の石井志昂編集長は「新型コロナの収束が見通せない今、子どもたちはかつてない危機に直面している。子どもたちの命を守るため学校に行きたくないというSOSを見逃さず、適切な対応をとってほしい」と訴えました。