サンマ初水揚げ 1キロ2万8000円の最高値 北海道 厚岸町

深刻な不漁が見込まれるサンマ漁で、主力の棒受け網漁の小型船の初水揚げが北海道の厚岸町で行われました。競りでは高いものでは1キロ当たり2万8000円、店頭では大きいものは1匹3500円で販売されました。

厚岸町の港には、今月12日に出漁した10トン以上20トン未満の小型船1隻が戻り、北太平洋で漁獲したサンマの初水揚げを行いました。水揚げ量はおよそ150キロと低い水準にとどまりました。

サンマは厚岸漁協の卸売市場で早速19日朝の競りにかけられ、高いもので1キロ当たり2万8000円と、この市場での棒受け網漁のサンマとしては最高値で取り引きされました。

国立研究開発法人 水産研究・教育機構によりますと、ことし、日本近海などの漁場に来るサンマの量は過去最低の水揚げだった去年を上回るものの、おととしを下回り、引き続き低い水準にとどまる見通しです。先月上旬に解禁された道東沿岸での小型船による流し網漁では群れが見つからず、これまでの水揚げはゼロにとどまっています。

サンマを競り落とした厚岸町の水産加工会社の内海睦人社長は「小ぶりで高値だが、初物なのでぜひ刺身で食べてほしい」と話していました。

北太平洋でのサンマ漁は20日、大型船による棒受け網漁が解禁され、本格化します。

直売所では1匹3500円の値札も

厚岸町にある厚岸漁協の直売所では初水揚げされたサンマが早速店頭に並び、サイズが大きめの高いもので1匹3500円で販売され、訪れた客が驚いた様子で値札に見入っていました。

サンマを購入した町内の80歳の男性は「身が大きいものは高くてとても買えないので、安い小さいほうにした。本当はもっと太いものがいいが、しょうがない」と話していました。

町内の90歳の男性は「昔は100円でも買えたが、今はそうはいかない。私たちの口に入るにはまだまだ時間がかかりそうだ」と売り場を後にしていました。