社会

新型コロナの後遺症で生体肺移植 女性患者が退院 京都大学病院

京都大学病院は新型コロナウイルスに感染して肺に重い後遺症を患い、ことし4月に両方の肺を移植する手術を受けた女性が回復し、今週、退院したと発表しました。
今月16日に京都大学医学部附属病院を退院したのは、ことし4月上旬、夫と息子から左右の肺の一部の提供を受けて、両方の肺を移植する手術を受けた関西在住の女性です。

病院によりますと、女性は去年の末に新型コロナウイルスに感染して両方の肺に重度の肺炎を患い、その後も肺機能の回復が見込めない状態でしたが、移植手術から1か月後の5月上旬には集中治療室から一般病棟に移り、その後も呼吸に問題はなく、室内で歩行ができるまで回復したということです。

女性は退院したあと、別の病院に入院してリハビリテーションを続けるということで、1、2か月ほどで自宅に戻れるのではないかということです。

また、夫と息子もすでに通常の生活を送っているということです。

京都大学によりますと、新型コロナで肺に後遺症がある患者への生体肺移植は世界で初めてです。

呼吸器外科長で、執刀した伊達洋至教授は「移植前に3か月以上、寝たきりで筋力がかなり低下し、予想以上に時間がかかったが、無事に回復されて安どしている。新型コロナの患者さんにとって、他に治療選択がない場合の1つの新しい治療手段として光を当てることができたと思っている」と話しています。

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